旅行関連の話題

【韓国便激減】韓国LCCイースター航空が身売り…今後どうなる?

ブログ更新が滞っていまして罪悪感が満載のいちこ。
緩急まぜて更新をしていければ…!
頑張ります!

本日はこちらの記事をご紹介します。

韓国のLCCの一つであるイースター航空が身売りされることになりました。

筆者いちこ
筆者いちこ
今後の韓国便の展望について
渡韓歴60回の筆者いちこが分かりやすく解説します!

韓国旅行に行く前にSIMを用意するのがおすすめです。
機内で入れ替えて置けば到着後すぐに使えます!

2019年10月以降、イースター航空の買収について変更がある都度、加筆しています。

※こちらの記事はプロモーションを含みます。

イースター航空とは?

イースター航空とはどんな航空会社なのでしょうか?

イースター航空の歴史

2007年設立。
2009年1月、金浦⇔済州島を就航。
2009年10月、ソウル⇔コタキナバルを就航

(Wikipediaを参照、抜粋)

ここ10年ほどで成長したLCC航空会社になります。

韓国での紹介記事によりますと、
2007年の設立から6年連続で赤字続き、
2011には身売りの話があったそうです。

その後の日本旅行ブームなどで財務状況は改善していたそうです。

2019年7月時点での日本便の就航状況

日韓関係が深刻な危機を迎えるまでの日本便の就航状況はどのようなものだったのでしょうか?

2019年7月時点での日本便就航状況

成田、関空、福岡、新千歳、鹿児島、宮崎、茨城の8都市に就航。
上記の空港には仁川発が全て就航。
関空と新千歳には釜山・金海、清州からも就航。

特に仁川⇔成田、関空、那覇は1日3便、仁川⇔福岡は1日2便を運行していました。

イースター航空の日本便は週の累計で100便以上でした!
これは確かに多いですね~。

最近のイースター航空は辛そうだった

2019年7月以降、イースター航空のこんな苦境が明らかになりました。

2019年7月以降、日韓関係冷却を起因とした韓国人の予約キャンセルが急増した。
韓国の航空各社は日本乗り入れ便を次々と運休または減便させた。
イースター航空は2018年実績で国際線の46%が日本行きであったため、同業他社に比べ、経営面に大きな打撃を受けることとなった。
イースター航空の社内向けウェブサイトには、一時、国内外の状況が原因で数百億ウォンの損失を抱え創業以来「最大の危機」にあるとする最高経営責任者のコメントが掲載された。(掲載直後に削除)
経営陣は客室乗務員らに対して今年後半に最長4週間の無給休暇を取得するよう要請した。
(Wikipediaを参照、一部を筆者いちこが編集)

数百億ウォンの損失、最長4週間の無給休暇奨励とは…

お気の毒としか言えません…

ですが、日本の企業でしたら、経営危機を迎える前に対策を打っています。
例えばですが、

  • 金融機関への融資拡大の申し入れ
  • 自己資本比率や資本金の増強
  • リスクヘッジとして他国への路線拡大

韓国経済はこういうところが甘いんですよね…

筆者いちこ
筆者いちこ
 11月8日日本公開の「国家が破産する日」は筆者いちこイチオシの映画です。

イースター航空の経営状況

韓国での紹介記事にイースター航空の財務諸表が紹介されていました。

青=売上高
橙=営業利益
灰=当期純利益

売上高は順調に伸びていますが、営業利益と当期純利益がかなり少ないですね。
2018年の営業利益率は0.94%だったそうです。

ちなみにマレーシアが誇る優良企業であるエア・アジアの2018年営業利益率は約11%でした。

一般的には10%の営業利益率が健全な会社経営と言えます。

利益率1%以下はかなり危険な水準です。
イースター航空はよく経営できていましたね…

イースター航空売り出しの経緯

イースター航空はなぜ売り出されることになったのでしょうか?

イースター航空売り出しの理由

主な理由は3つあります。

  1. 日韓関係冷却、NOジャパン運動に伴う日本便キャンセル
  2. ウォン安
  3. 景気悪化

韓国ウォンは2019年5月には円高になり、その後8月にホワイト国除外で通貨危機直前のドル高を迎えました。

上記だけではなく、購入した機材の不具合という不運もありました。

2019年、ボーイング737 MAXにおける飛行トラブルにより前年導入の2機体が使用不能となる。
(Wikipedia参照、一部筆者いちこが編集)

LCCでは少ない機材を効率よくやりくりをして就航させてます。
2機が使えないのはかなりの打撃です。

どうやって売り出されてる?

イースター航空最大株主であるイースターホールディングスが保有している株式39.6%を960億ウォン(約88億円)で売りに出しているという。
(中央日報記事より引用)

イースター航空の筆頭株主はイースターホールディングスとなっています。
イースターホールディングスについて調べてみましたが、株主構成などは分かりませんでした。

おそらく、イースター航空は自社で株式の39.6%を保有しているという理解が一番分かりやすいと思います。
(商法等の兼ね合いで実際は異なります)

イースター航空は正規キャリアや財閥系企業など有力な親会社を持たない非上場企業と言えます。

イースター航空の今後は…?

先月ショックだったフランスの航空会社破綻。


イースター航空の債務状況が分からないので、なんとも言えないのですが…
(そもそも韓国企業が債務超過を事前に公表するとは思えない)

筆者いちこ
筆者いちこ
私だったら、直近以外の予約はしない防御策を講じます。

ただでさえ、減便や運休に伴う予約変更やキャンセルが相次いでいる韓国LCC。
特にイースター航空の動向には注意を払う方が良いかと思います。

2020年3月、チェジュ航空がイースター航空を買収することが決定しました。

愛敬グループではなく、チェジュ航空が買収することになったのですね。

バニラエアがピーチに統合されたように、イースター航空もチェジュ航空に統合される可能性があるのでは?と思います。

韓国の航空会社は他も厳しい

かつていちこはこんな記事をご紹介しました。

アシアナ航空が売却へ!影響について韓国リピーターが解説します!本日ご紹介するニュースはこちら。 韓国財閥傘下のアシアナ航空 売却へ 資金繰り悪化で #nhk_news https://t.co...

以降、アシアナ航空の買い手がついたという報道を目にしていません。

韓国の航空会社で日本に就航している企業は全部で8社です。
8社のうち、2社(アシアナ、イースター)が売り出されるというのは、、、

しかも、大韓航空の経営状況も良くはありません。

韓国航空業界の不振=韓国経済の景気悪化

正規キャリアの大韓航空やアシアナ航空の今後

上記で、イースター航空の予約は直前以外はしないと書きました。

大韓航空やアシアナ航空は正規キャリアです。

しかも、大韓航空はスカイチーム、アシアナ航空はスターアライアンスに加盟しています。
アライアンス内でのコードシェア便も多いので急な経営破綻の可能性は低いと思います。

※アシアナは親会社のクムホグループの経営が良くないので、先行き不透明です。

韓国航空業界の苦境はまだまだ続きます。

韓国旅行に行きにくくなるかも?

航空券代下落やウォン高で韓国旅行がおトクという話を聞いたありませんか?

減便が増えて韓国便がそんなに安くなくなった

確かに減便が発表になった9月は予約が少なく、航空券代は安かったです。
ですが、最近はそんなに安くはないような気がするのです…?

ソウルや釜山で1万円を切る航空券は少ないのです。
(大邱便はあります)

減便し過ぎて、航空券代が下げ止まりをしてきているように思いますが、、、

1月~3月は韓国は厳寒期を迎えます。
秋の観光シーズンである10月、11月よりさらに航空券代が下がる可能性はあります。

ウォン安円高を喜んでばかりもいられない

いちこが以前ご紹介した記事。

【韓国旅行がお得に⁉】韓国ウォンが急速に円高に!韓国リピーターのいちこが解説!10連休、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 近場の海外旅行ということで、韓国へ行っている方も多いのではないかと思います。 筆者いちこ...

旅行などで韓国訪問時の為替レートが良くなるのは歓迎ですよね。

ですが、ウォン安で経済が悪化すると観光客にも深刻な影響を与えかねないのです。
韓国系航空会社の苦境のより、さらに減便となれば韓国旅行へ行くことがかなり難しくなります。
直行便がなくなって困っている地方都市在住の方も多いのではないでしょうか?

筆者いちこ
筆者いちこ
円高で韓国旅行がおトク!と喜んでばかりいられない状況が来てしまいました。。。

先々の予約は価格が安いメリットがありますが、、、
減便、運休、倒産、破綻のリスクがあることも覚えておく必要があります。

2019年12月末、HDC現代開発はエアプサン、エアソウル込みでアシアナ航空を買収することが決定しました。

新型コロナウィルスの影響が甚大

2020年3月以降、新型コロナウィルスの感染拡大による減便が相次ぎました。

コロナでさらに追い打ち

☆新型コロナウィルスの影響で韓国の航空業界は中国、日本、東南アジアで減便が相次いでいます。

☆給料遅配や無給休暇を奨励している航空会社が多く、今後ますますの苦境が予想されます。
(2020年3月10日追記)

イースター航空はもともと財政面が弱かったので、5か月分の賃金未払い分の支払い請求がありました。

済州航空自体も減便が相次いで経営が難しくなってきたので、イースター航空の買収をどうするのか注目されていましたが…

済州航空のイースター航空買収はキャンセルされました。

イースター航空は自力再生が困難なので、他の買収先を探す必要があります。
韓国経済も不況ですし、海外の企業を探すのも非常に困難です。

イースター航空の経営破綻の可能性が高まっています。

今後に新たな動きがありましたら、追記します!

いかがでしたか?
なかなか心配なイースター航空の売り出し話。
今後も見守りたいと思います。

本日もお読みくださいましてありがとうございました。

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ABOUT ME
iticooo
横浜育ち、マレーシア ペナンでの2年弱の駐在妻生活とソウル交換留学の経験有。 TOPIK6級・TOEIC825点 訪韓60回、訪台8回など海外旅行回数は100回を超える。都内を中心とした食べ歩き、国内旅行、登山を愛する。左利き。