日本の職場における義理チョコの文化は、長い間、バレンタインデーの風習として根付いてきました。
以前から義理チョコ習慣に疑問を投げかける意見もありつつも、存続してきました。
お土産ですらいらないと思っているくらいです。
バリキャリ営業職も秘書的な事務職も経験してきた筆者いちこが義理チョコが必要ないと断言する理由をご紹介します。
※こちらの記事はプロモーションを含みます
バレンタインデーの伝統と義理チョコ
世界と日本のバレンタインデーの歴史をご紹介します。
バレンタインデーの起源
バレンタインデーは西暦269年2月14日に処刑された司祭ウァレンティヌス(後に聖バレンタイン)を祭る日だったといわれています。
ウァレンティヌスが処刑されて以降、毎年2月14日はローマの国民がお祈りをする日となりました。
さらにその後、14世紀頃からは「バレンタインデー」として、恋愛に結びつけられるイベントがスタートしたそうです。
日本のバレンタインデーの歴史
日本でのバレンタインデーの普及は諸説ありますが、1958年頃に都内のデパートで「バレンタインにはチョコレートをプレゼントしよう」という旨の広告やキャンペーンが展開されたことがきっかけというのが有力な説です。
このイベントを仕掛けたのは某お菓子メーカーと広告代理店であると言われています。
日本のバレンタインデーは女性が男性へチョコレートをプレゼントし、告白するという恋愛のイベントとして成立しました。
バレンタインデーにチョコをもらった男性が3月14日のホワイトデーにお返し(マシュマロなど)をプレゼントする習慣が広まったことは多くの皆さんがご存じだと思います。
その後、日頃の感謝や義務感から同僚や上司にチョコレートを配る「義理チョコ」ことが企業を中心に広まりました。
この風習は、コミュニケーションを促進し、職場の雰囲気を和やかにする効果があるとされてきました。
日本のバレンタインデーはマーケティング戦略の一環です。
義理チョコは女性勤務者の多くが雑用を担い、男性社員のアシスタント業務を行っていた日本の企業文化ならではであるように思います。
私の義理チョコ経験
アラフォーの筆者いちこが20代の若手社員だった時、義理チョコを贈ったことがあります。
贈った相手は社内の同僚ではなく取引先でした。
円滑に業務を進めるために「営業戦略」として贈りました。
なぜなら、30人ぐらいの部署で女性社員は総合職の私と一般職の先輩女性の2人だったからです。
超男性社会の職場であったため、上司からも「社内に義理チョコはいらない」と言われていました。
その後の転職先では男女比がほぼ半々であったので、ブラックサンダーの詰め合わせや一口サイズのチョコレートを数百円程度の割り勘で準備したこともあります。
義理チョコが不要な5つの理由
義理チョコは以前から問題点が指摘され、反対意見が多く上がっています。
私が義理チョコを不要であると断言する5つの理由をご紹介します。
①日本の職場環境の変化
近年急速に義理チョコ文化が廃れてきた最大の理由は職場でのコンプライアンスに対する考え方の変化です。
義理チョコの参加を強要させることはハラスメント(セクハラまたはパワハラ)に該当しかねません。
大手企業の多くは義理チョコが禁止されており、2/14が近づくと義理チョコ禁止が通達されるところもあるようです。
私は義理チョコのお返しとして当事者だけの会食または酒席で揉めて、コンプライアンス違反で処分された事例に実際に接したことがあります…
忘年会などの懇親会ですら開催されないようになってきた現代です。
個人的には懇親会よりも義理チョコの方が不要であると思います。
②リモートワークの普及
2020年春から始まったコロナ禍では在宅勤務(リモートワーク)が普及し、すっかり定着しました。
そもそも、会社で顔を合わせないので義理チョコを贈ることができません。
③男女不平等の象徴
日本の職場では長らく男女不平等や男尊女卑であり、問題視されてきました。
そもそも日本の義理チョコ文化は女性から男性に贈るという点が男性上位の表れだったように思います。
先述のコンプライアンスの中でも男女平等は特に徹底されるようになっていますので、義理チョコは廃止されるべきであると言えます。
④経済的な負担
私の経験談のように男女比が28:2という職場の場合、いくらお返しをもらうとしても女性の負担が大きすぎます。
最近は社会保障費の負担が上がり、手取り収入が減少傾向にあります。
かつての一般職は正社員採用でしたが、近年では派遣社員がその役目を担うようになっています。
派遣社員は正社員よりも低収入である傾向が強いです。
経済的に義理チョコを買う余裕がないのが現状です。
⑤共働き家庭の普及
昭和や平成初期の頃は、ホワイトデーのお返しを妻が夫の代わりに購入するという家庭もあったそうです。
その理由は週末のホワイトデー会場が混雑するので平日の空いている時に購入する方が良いという考えがあったそうです。
さらに「男性がホワイトデーのために購入するのは恥ずかしい」という意見も聞いたことがあります。
共働きが一般的になった現代では妻に購入を依頼することは物理的に難しいですし、夫も平日週末にお返しを準備するのは負担が大きいのが現状です。
男性は義理チョコについてどう思っている?
男性は義理チョコについてどう思っているのでしょうか?
以前は「率直に嬉しい」という声が多かったように思います。
恋愛に不得手な男性は女性からプレゼントされることが少なかったので義理チョコでも嬉しく感じたようです。
昭和や平成の頃は義理チョコの数を自慢する人もいました。
近年は「めんどくさいので欲しくない」という意見が多いように感じます。
その理由は私が挙げた5つの理由と一致します。
(この5つの理由は男性側へのヒアリングも参考にして書いています)
義理チョコが欲しい、嬉しいという意見は現代では少数であるように思います。
社内で義理チョコ参加をもとめられたら?
以上のように義理チョコ文化は廃れつつあるのですが、依然として存在しているようです。
職場単位で義理チョコ共同購入に参加を求められることも考えられます。
私の本音はコンプライス違反として却下ではありますが…
参加のお願いを断ると角が立つので断り辛いという方もいらっしゃると思います。
少額なら負担してもやむを得ないという方はは次のように回答するのはいかがでしょうか?
「私も食べたいから男女問わずにみんなでチョコを食べるのはいかがですか?」と逆提案する
男性も含めてみんなで購入すれば一人当たりの負担額は減ります。
チョコを買うことには賛成しているので相手の機嫌を損ねるということはないはずです!
まとめ
義理チョコは、一見すると職場のコミュニケーションを促進するために必要な伝統的な習慣に思えるかもしれません。
しかし、日本の職場におけるハラスメントやコンプライアンスに関する考え方はここ10年で大きく変化しています。
日本生命の調査では9割の人が同僚に義理チョコをあげないと回答しています。
義理チョコ文化はもはや風前の灯と言えるのではないでしょうか?
あと5年も経てば廃れると思いますので、今年から廃止しても全く問題ありません。
いかがでしたか?
義理チョコを準備する必要はもはやありません。
その点については日本の企業文化は良い時代になってきたように思います。
本日もお読みくださいましてありがとうございました。
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