筆者いちこは外務省のメールマガジンに登録しています。
先日、在デトロイト日本国総領事館よりこちらのメールを受信しました。
6月7日,Kroger及びFDA(アメリカ食品医薬品局)はA
型肝炎感染の恐れがあるとして,全米のKrogerで販売されて いる冷凍ベリー製品をリコールした旨発表するとともに、 既に購入した場合は、食べないよう注意を呼びかけております。 6月7日,Kroger及びFDA(アメリカ食品医薬品局)はA
型肝炎感染の恐れがあるとして,全米のKrogerで販売されて いる冷凍ベリー製品をリコールした旨発表しました。
対象製品は、
● PRIVATE SELECTION FROZEN TRIPLE BERRY MEDLEY, 48 OZ (BEST BY: 07-07-20; UPC: 0001111079120);
● PRIVATE SELECTION FROZEN TRIPLE BERRY MEDLEY, 16 OZ (BEST BY: 06-19-20; UPC: 0001111087808);
● PRIVATE SELECTION FROZEN BLACKBERRIES, 16 OZ (BEST BY: 06-19-20, 07-02-20; UPC: 0001111087809)
とされており、これらの製品はKrogerの系列店で販売されたとのことです。下記リンクにてご確認いただきますようお願いしま す。 尚、FDAによると、本件リコールが発表された時点での健康被害
は把握されていないとのことですが、A型肝炎に感染すると感染後 15日から50日の間に疲労、腹痛、黄疸などの症状が現れ、ごく まれに肝不全を引き起こす場合もあるが、感染から約2週間以内に ワクチンを接種することで発症を防ぐことができるとされておりま す。
FDAは消費者に対し、当該製品を決して食べることなく購入店舗にてリコールに伴う手続を行うとともに、万一上記のような症状が 出た場合は直ちに医療機関にかかるよう注意を呼びかけております 。 (在デトロイト日本国総領事館からのメールを引用)
大手スーパーで販売された冷凍ベリー製品がA型肝炎ウィルスに汚染された件の注意喚起の内容です。
Krogerは1883年にオハイオ州シンシナティにバーナード・ヘンリー・クローガーによって設立されたアメリカ合衆国のスーパーマーケットチェーンおよび持株会社である。アメリカの食品雑貨販売業において、ウォルマートやホームデポと共に大手企業の一角となっている。スーパーマーケットに加え、ガソリンスタンドも営業している。(Wikipediaより)
ニューヨーク株式市場にも上場しているスーパーマーケットチェーンなのですね。
そんな大手スーパーで販売された商品がA型肝炎に汚染されていたら、大問題ですよね。
ちなみに、A型肝炎とはどんな病気なのでしょうか?
A型肝炎はA型肝炎ウイルスによる一過性の感染症です。
糞便から排泄されたウイルスが人の手を介して、水や氷、野菜や果物、魚介類を経て口に入ることで感染します。過去には、貝類(カキなど二枚貝)による集団感染もありました。
ウイルスに感染し、2~7週間の潜伏期間の後に、急な発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気や嘔吐が見られ、数日後には黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなること)が現れます。潜伏期間が長いので、感染機会は前回の旅行時であったということもあります。
成人は小児よりも所見や症状が現れやすく、高齢者では重症度と死亡率が高くなります。ただし、日本では60歳以上の人の多くが免疫抗体を持っています。
(厚生労働省検疫所サイトより引用)
衛生状況の悪い途上国で発生が多かったようです。
海外旅行などの往来を通じ、日本でも感染例の報告が近年増加しているそうです。
上記サイトによると、北米はA型肝炎のリスクがある国にはなっていません。
先進国アメリカでの食品汚染は衝撃的なニュースです。
冷凍食品は特に水洗いをしませんよね。
また、A型肝炎は冷凍しても死滅しないことに驚きました。
食の安全にどのように気を付けるべきなのか、考えさせられる事例なように思います。
A型肝炎の予防方法は予防接種や生野菜やカットフルーツ、生水に気を付けるなどがあります。
海外では日本以上に食事に気を付ける必要があります。
特に屋台グルメには細心の注意を払いたいものです。
以上、いちこでした~。