この記事はコロナ禍での卵巣のう腫腹腔鏡手術と入院体験記の第2弾です!
今回は実際の入院がどんな感じだったかをご紹介します。
(全部ではないですが)
第1弾の入院の経緯と事前の準備はコチラ。
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入院実況
実際の入院がどうだったか、振り返ってみます。
DAY1(入院初日)
朝早めに起きてお風呂につかりました。
これから1か月以上はシャワーのみの生活になります…(涙)
入院受付は10時までなので、入院当日の朝に荷物の最終チェックを行いました。
コロナ禍の入院では面会不可で差し入れは夕方の時間指定があるため、自分で全て持参する必要がありました。
そのため、念のため…というグッズがかさばり荷物は機内持ち込み可のスーツケースSサイズとスポーツバッグという超大量になってしまいました。
入院先(慶応義塾大学病院)は都心にあって駅近の立地だったので、車ではなく電車で向かいました。
腹部へ負担をかけないために荷物は夫に持ってもらいました。
入院受付を済ませると、病棟入口で夫とはしばしのお別れとなりました。
自分のスペースへ到着すると、バーコード付きの腕輪をはめられました。
バーコードで投薬などが全て管理されます。
病棟を案内して頂き、荷物の整理を行っているとあっという間に12時となりました。
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翌日に手術に備え、ランチから注腸食というお粥中心のメニューとなりました。
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固形物が食べたい…
朝食で桃とシャインマスカットを食べておいて良かった…
食後は翌日の手術に備えて下剤を服用します。
午後は18時の夕食まで暇だったので、提出期限が近い某書類を作成していたらあっという間に時間が過ぎました。
病棟はwifi完備でした!
途中、執刀医や麻酔医、ナースが来てくれて同じ質問に答えます。
ちなみに執刀医は主治医とは別の方で手術前日に初対面でした…
この時、翌日のオペ時間と夫の待機時間を教えてもらいました。
感染予防の観点から家族は必ずしも来院する必要はないとのことでした。
私は8月に行われた健康診断で超音波診断を受けた時に「左の卵巣が巨大すぎて右の卵巣が見えない」と言われたのがとても不安で…
執刀医に超音波で診察してもらいました。
左卵巣の腫れは7cm。
腹腔鏡手術が難しい場合は開腹手術に切り替えるかもと言われてましたが、、、
術後の快復が早い腹腔鏡手術になりそうということで一安心しました。
手術前に状況を把握できてよかったです。
シャワーの準備をしたり、スマホをいじっていたら、あっという間に18時の夕食の時間となりました。
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18時に夕食を食べることが無いので、夜中にお腹が空かないか心配になりました。
食後すぐに予約しておいたシャワーへ向かいます。
病棟は2年前に改築したそうで、シャワー室はとてもきれいでした!
シャワー後、19時半過ぎに下剤効果でお通じがありました。
タブレットでネットフリックスの動画を見ていたら、あっという間に21時の就寝時間となりました。
翌日のオペに備えて早めに就寝しました。
翌朝6時まで水分補給が可能なので、夜中は適宜水分を補給しました。
DAY2(オペ当日)
私の手術は8時半から麻酔開始だったのですが、6時まで水分補給OKでした。
なので、5時55分まで水とお茶をがぶ飲みしました。
洗面を済ませると、緊張のあまりトイレが近くなり…
浣腸をしませんでしたが、ぎりぎりまで泥がちぎれたようなお通じが少量出ました。
現在は面会禁止なのですが、夫とは離れた位置からバイバイする程度に会えました!
オペ室へ歩いて向かいました。
手術室の前にはこれから手術する方が待機していました。
中には5歳くらいの男の子が寂しそうにしてて、頑張れと心の中で応援しました。
親御さんと離れて心細かっただろうな…(涙)
手術台に上がり、心電図や点滴がつけられました。
左利きの人は点滴を右に付けてもらった方がいいです!
左利きの私はお願いして右に付けて頂きました。
麻酔をかける時も不織布マスクをつけっぱなしなのは流石コロナ禍ですね…
麻酔注入後、あっという間に夢の中へ…
「終わりました」と声をかけられて呆然と起きると、、、膀胱が痛い!
お腹よりも膀胱が痛い…
尿管カテーテルの影響とオペ中に膀胱近くを触ったからだろう、とのことでした。
ものすごく汗をかいていたら、見学の医学部実習生が仰いでくれました。
お昼時だったので、「〇〇さん、ランチへ行ってきていいよ」とか、
「〇〇くん、そこに立ってると〇〇だからダメ」とか、私の手術とは関係のない会話が聞こえた…
ストレッチャーで病室に戻ると痛みと戦う地獄の時間が始まりました。
気管挿入の影響で痰が出やすく喉が渇くけど、水が飲めない!
→頻繁にうがいさせて頂く…
翌朝までに回数10回はしたと思います。
血栓予防のフットマッサージャーが蒸れる!
→少しだけ外して足を拭いてもらう…
寝返りが打てず、お腹も腰も痛い!
→足を曲げたり腰を浮かせる…
お腹が激痛!
→鎮痛剤の点滴後には夜中に座薬を入れて頂く…
痰が絡む、痛みが強いなど困ったときは遠慮せずにナースに伝えると良いです!
激痛に苦しむのはオペ当日のみです!
翌朝からは前日の苦しみが嘘のようになくなりますので当日夜だけ耐えましょう!!
DAY3(オペ後1日目)
起床時より水分補給OK!
カラカラから解放された…
→のどの渇きが収まり、痰が出やすくなりました!
ベッドを起こせるようになった!
→腰の痛みが緩和し、精神的にも落ち着きました。
フットマッサージャーが外れた!
→不快な足の蒸れから解放されました。
トイレまで歩いて尿管カテーテルが外れた!
→術後の経過が順調で嬉しかったです!
以降、できるだけ歩くように推奨されます。
普通に起き上がれるし、まぁまぁ歩けるし、前日とは大違いでした。
昼ごはん。
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ナースに左利きを申告したためなのか、カトラリーが左側に置かれるようになりました。
炭酸ガスの副作用で食欲がない方が多いそうですが、、、
私の食欲はしっかりありました(笑)
おかずは完食しましたが、お粥は多くて1割ほど残しました。
意外と体を起こして過ごせたので、空き時間はネットフリックスやテレビを見ていました。
術後翌日の夜からハンバーグが出ました(笑)
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こんなに食べれます?
日本でのお粥って病院食のイメージが強いから嫌いという人が多い気がしてきました。
昨年入院したマレーシア・ペナンで頂いたお粥が懐かしくなりました。
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夜からは肩の痛みが顕著になりました。
これ、手術前には「起こることがあります」と説明されましたが、、、
私が事前に読ませて頂いた体験談ではほぼ100%発生していました。
私ももれなく肩凝りが…
この痛みには鎮痛剤が効きません。
ピップエレキバンの方が効くんじゃないかな…
もしくはロキソニンの湿布。
これ、処方して欲しかったです。
(病院によっては処方してくれるところもあるようです)
私は腕を上下に動かしたり、肩を自分でもんでました。
鎮痛剤は効きませんが、よく食べてよく歩いてガスを自然に放出させると改善するんだそうです。
消灯後に先生②が来てくれた時に予定一日前の退院を相談しました!
横向きで寝るには痛みが強く、頂いていた鎮痛剤(ロキソニン、カロナール)を所定時間ごとに服用しました。
DAY4(オペ後2日目)
朝食前に先生①が来てくれて、お腹の傷を見てもらい、6日目退院のOKが出ました!
一日短くなるだけで費用が圧縮できるから嬉しいです!
この日から食事が通常食になりました!
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普通のご飯になったので、以降の食事はすべて完食しました!
朝食後、水曜夜以来のシャワーを浴びました。
テカテカの髪は3回洗いました。
お昼ご飯の鶏肉のソテーが美味しかったです
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入院中唯一の生のフルーツ(キウイ)を食べました。
味道楽は私が持ち込んだふりかけです。
午後、先生から手術中の画像を見せてもらいながら説明を受けました。
☆左卵巣が巨大に腫れていた。
☆ほぼ良性と思われるが、子宮内膜症由来の病巣は固かった。
☆左卵巣は骨盤にがっちりと癒着していた。
☆右卵巣に問題なし
画像を見ながら説明を受け、これは手術は避けられなかったな…と思いました。
もっと早く手術すべきだったのかもしれません。
退院の書類と外来次回予約日を頂き、明日にも退院しそうな雰囲気…
ナースに歩き方をチェックしてもらい、コンビニへのプチ外出OKをもらいました。
あまりに暇なので、本ブログ記事を書き始めたり…
本を読んでみたり…
夫とビデオ通話をしてみたり…
ふと、閉所恐怖症なような、パニックのような感じになってしまいました。
私は廊下側のスペースにいるので、外を見る機会が少ないんです。
窓側の方にお願いして、窓を開けて外を眺めれば落ち着くかと思ったけど、、、
頼みませんでした。
窓側の方は私よりも退院予定が遅いから、私はわがままを言えなかったのです。
あと1日半もすれば外に出られるのだから、、、
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春菊の胡麻和えなどなかなか渋いメニューが出ました。
夕食後はコンビニへ行って気分転換を図ります。
なかなか寝付けなかったし、夜中にまたコンビニへ行く始末。
整腸対策としてヨーグルトと麦茶を購入。
そして、生理が始まって驚きました。
なぜなら予定日まであと4日もあったので…
先生からは生理が早まるかもしれないと言われていたけど、ほんとに早く来た。
もし異常があったら対応してもらえるので入院中に生理が来てよかったです。
相変わらず鎮痛剤を飲んでますが、痛みは徐々に改善してきました。
DAY5(オペ後3日目)
相変わらず、肩の痛みがとれません。。。
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ご飯と牛乳のペアリングは学校給食以来でなかなか新鮮でした。
経過はとても順調でしたが、一つ気になることがありました。
手術後の翌朝以降、丸2日お通じが無かったのです。。。
私はどちらかというと下痢体質で便秘になったことはあるけど日常生活で下剤を使ったことはない。
そんな私が生理が来てもお通じが無いとは…
朝食食べても昼食を食べても音沙汰なくて便を柔らかくする薬を処方してもらっている間に、、、
出ました!
変な話、全然コロコロでもなく、、、
下剤を使って無理やり出したから、消化などが間に合ってなかったようです。
閉所恐怖症を忘れるために、朝からせっせとブログ執筆に集中しました。
ランチで一旦休憩します。
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鶏肉のソテーが美味しかったです。
肩こりは相変わらずひどいのですが、炭酸ガスの副反応より不慣れな姿勢でのパソコン作業が原因かもしれないと思えてきました。
シャワーを浴びた時には肩にシャワーをあてて少しでも肩凝りを改善しようとしました。
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春菊の胡麻和えなんて渋いメニューも登場しました。
お腹は鎮痛剤を飲めば痛みを感じにくくなりましたが、全然寝付けませんでした。
昨日入院された同室の方は手術前で緊張されているのか寝返りが多かったです。
(私はもともと眠りが浅い方です)
この日は4時間くらいしか寝れませんでした。
DAY6(オペ後4日目)
入院最終日。朝食を食べたら退院です!
朝7時過ぎから、荷物の整理整頓を始めました。
私は手持ち荷物が多かったので、パッキングに時間がかかりました。
不謹慎ですが、何だか旅行の支度を思い出しました。
最後の朝食も完食しました!
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お味噌汁は濃かったし、全体的に塩辛かったです。
食後は時間がなくて、焦りつつもパッキングに集中します。
9時10分頃、ナースにチェックしてもらって、腕輪を切ってもらって退院しました!
会計を済ませ、夫の運転で帰宅しました。
5日ぶりに自宅に戻れてホッとしました。
無事に退院出来て心の底から嬉しく思いました。
入院を迷ってる方へ
あくまで素人の私の考えですが、入院患者の面会不可は相当長い間解除にならないと思います。
院内クラスターがあちこちで発生していましたので、面会が可能になるのは世の中のコロナ解除の最後しれません。
病院側も感染対策を徹底していますので、私は安心して入院できました。
コロナ禍で入院手術に躊躇してる人がいると思います。
でも、今すぐ解除にならないと思われるので、早期発見と治療のためには早めの入院が良いと思います。
コロナ禍の入院にはデメリットが多いですが、メリットもありました。
面会やお見舞いが無いので病室はとても静かです。
ゆっくりと過ごしたい人には静かな環境が良いのではないでしょうか?
いかがでしたか?
コロナ禍での入院はコロナ前と異なる点が多いので、新しい情報を収集することをおすすめします。
退院後の経過については別記事でご紹介します。
本日もお読みくださいましてありがとうございました。