私は2020年6月~2021年5月に韓国・梨花女子大学校言語教育院(語学堂)のオンライン正規課程に参加し、卒業しました。
本記事で私が体験した次のことをご紹介します。
- 韓国語オンライン留学体験記
- 梨大語学堂正規課程オンラインコース
- オンライン授業ならではのこと
- アラフォーのオンライン留学まとめ(卒業後の所感)
こんな方におススメの記事です。
=====2021年5月27日追記=====
梨大語学堂オンライン正規課程コースを卒業しましたので、全面的に加筆修正しました!
私の韓国語オンライン留学体験
私は梨花女子大学校言語教育院のオンライン正規課程に参加しました。
入学申し込みの経緯についてはこちら。
インタビューテストや教科書についてはこちら。
梨大語学堂正規課程オンラインコース
基本的には教科書に沿って学んでいきますが、雑談の機会も多かったです。
私は社会人経験者で同級生よりも年上(後半は最年長)だったので、、、
先生達は日本の知識が多いですし…
社会人経験者の私なら何らか回答すると思っていらしたようです。
梨大語学堂の各クラスの特長
私が在籍した梨大語学堂正規課程オンラインコース3級~6級の特長をご紹介します。
- 3級までは教科書が2冊で4級以降は教科書が1冊。
- 1課は文法3つ、듣기、말하기、읽기 쓰기、関連表現慣用句やことわざなど)
- 文法はハンドアウトとという副教材あり。
- 習った文法を使った例文作りがある。
- 말하기は自分なりに作り替えた対話を作って提出、쓰기の宿題有。
- 作文(쓰기)での自分なりのネタストックが必要
- 各課を学び終えると、Quizletを使った単語テストを実施。
- 中間試験と期末試験後に文化授業あり
- 試験は中間、期末
(문법 및 어휘、듣기、말하기、읽기 쓰기)
1級と2級を受講していないのでよく分かりませんが、教科書の冊数や内容などほぼ3級と同じかと思います。
成績の配分は各級で少しずつ異なり、初級は宿題の点数が高く、中級は文法テスト、高級は発表の点数が高くなります。
自国文化、郷土料理、建築物を紹介する機会が多いので、日本のあれこれを知っておくと楽です。
作文(쓰기)は級が上がるにつれて長く書くことを求められ、何度も再提出しました。
(私は쓰기が得意な方でした)
- 3級はとにかく文法が多く、受動態、使役動詞がポイント。
- 文法が多いため、3級が一番しんどいと言われている
しんどいと言われるのがよく分かります。
- 4級では討議の授業があり、同級生と話し合って結論を出して発表
- 新聞発表が前半後半で1回ずつ当番があり、発表
先生へ録音ファイルを送って個別に発音を直してくれてためになりました!
音読の時の区切り方(目安となる単語など)をはじめ、先生に質問しまくって教えて頂きました。
- 5級では討論の授業があり、賛成反対に分かれて授業中にディベートします
- 前半後半で1回ずつ発表有。前半は自国の文化的建造物、後半はアンケート調査
- 新聞発表では前半後半で1回ずつ当番があり(※)
※調べてきた内容をチーム内に説明し、チームメンバーが授業で発表します。
交換留学や会話重視の人は4級で卒業する傾向が強いようです。
5級以降は大学や大学院進学を希望する人が増えます。
授業内容も大学入学のための準備の意味合いで、パワーポイントを使った資料作成や発表、討論が多くなってきます。
そのため4級までとは雰囲気が変わり、勉強時間が増え、求められるレベルが上がってとても辛かったです。
(5級途中で辞めたという人のブログを見たことがありますが、分かる気がします…)
- 6級は会話にて対話がなくなり、討議、討論、発表あり、課題活動(発表が追加)
- 関連表現で慣用句やことわざがなくなり、四字熟語を学ぶ。
- 新聞発表は5級と同様。
- プロジェクトという項目ができる(※)
※말하기(討議、討論、発表)課題活動と新聞発表、前半後半1回ずつのプロジェクト発表が対象となります。
※プロジェクトは前半は座談会、後半はインタビュー実施と内容発表でした。
5級で苦労した分、6級はかなり気楽に楽しく参加できました。
(前半で強制退学になる可能性があったので、試験の心配をせずに参加してました)
6級では討議、討論、発表を毎日のようにやるので、流石に慣れました。
4級や5級では苦痛だったのに、なんとも思わなくなりました。
6級では四字熟語をはじめ、漢字語を沢山学びます。
四字熟語や漢字語は日本語との共通点が多いので、新規に覚える必要がなかったのも楽に感じたのも知れません。
私は6級は現地クラスに在籍しましたので、オンラインコースには無い現地留学クラスの特長をご紹介します。
- 文化授業は景福宮見学や料理教室など体験授業
- トウミ制度あり
- ワークブックの宿題有
- 쓰기の宿題回数が多い
トウミ(韓国人学生とペアになって言語交換をして教え合う)はやってみたかったです。
現地コースとオンラインコースは同一カリキュラムなのですが、受講生の負担を考慮してオンラインの方が少しだけ課題が少ないようです。
韓国語オンライン留学ならではのこと
オンライン留学の長所と短所をあげてみます。
オンライン留学の長所
私が感じたオンライン留学の長所はこんな感じです。
オンライン留学の最大メリットは慣れた自宅から参加できることです。
社会人でも未婚であれば現地留学は本人の意志次第ですが、子育てや介護などの事情で家庭を離れられない人が多いのではないでしょうか?
年齢が上がれば上がるほど留学を阻む色々なしがらみが増えてくると実感しています。
オンラインであれば、家庭との両立も図りやすくなります。
私が学生時代に皆勤賞を取ったのはたった2回というサボりグセがあるタイプなのですが、オンライン留学200日は皆勤でした!
コロナ禍で自宅にこもっていたおかげで風邪をひかずに健康に過ごせました。
また、具体的に留学を考えるまで気づかなかったのですが、留学費用の半分(もしくはそれ以上)は現地生活費なんですね。
住居費や食費などの生活費は意外とかかるものですし、現地での病気やけがに備えて医療保険への加入も必要です。
留学費用は本人のアルバイトや保護者が準備など負担は大きいです。
オンライン受講では費用だけではなく準備期間も節約できます。
移動の必要なく、留学費用や準備期間を削減できるのがオンライン留学のメリットです。
オンライン留学の短所
オンライン留学の短所も取り上げます。
私が感じるオンラインの最大の短所は「会話実践不足」です。
留学では授業で学ぶだけではなく、現地での生活を通じて知り得た習慣や文化も学ぶことが大切です。
同様に先生や同級生と実際に会ってコミュニケーションを取れると、理解できるニュアンスがあります。
現地滞在クラスに参加したことがありますが、会話力は同級生との実力の差を実感しました。
(単に私が会話말하기が苦手という理由もあります)
オンライン留学では「会話実践機会をいかに増やすか?」ということが課題です。
また、オンライン留学を始めてみたけど、諸般の事情で途中で辞めてしまう方も多くはありませんがいます。
従来の学業、仕事、家庭と両立が可能という予測で始めたけど想像以上に大変だったという理由のようです。
私が所属した梨大語学堂は正規課程は上のクラスにいくほど予習復習以外の課題が多く、準備時間がかかりました。
他大も授業時間が多いコースは課題も多いと思います。
中退の場合、在籍期間に応じて返金してくれます。
ですが、韓国からの送金手数料(為替手数料も含む)はそれなりの金額(数千円以上)がしますのでご注意ください。
オンライン留学と私
オンライン留学の捉え方は人それぞれですが…
梨大語学堂に在籍している間、私はマレーシアからと日本から参加しました。
当初は夫の駐在でマレーシアに居住していましたが、夫が日本へ異動となり本帰国したからです。
また、我が家は夫婦のみなので、駐在妻かつ無職の私は韓国へ留学することはできなくはないのですが…
私は夫を残して単独で韓国留学をする考えはありませんでした。
また、以前の会社員時代も退職して韓国留学をしようという考えはありませんでした。
私はオンライン留学制度がなければ語学堂入学や卒業はあり得なかったと思います。
コロナ禍で入国できない留学希望者向けにオンライン授業を素早く導入した韓国の大学語学堂の取り組みは素晴らしく、感謝しております。
韓国語学堂のメリット
語学堂に参加してみて気づいた長所をご紹介します。
- 韓国語教育の国家資格を保有した先生
- 確立された指導方法に基づく教材
- 試験の学習強制力
- 授業料と学習時間におけるコスパの高さ
私は日本にある韓国語教室へ通学経験が無く、マンツーマンレッスンと独学で勉強してきました。
文法や語彙の定着が悪く、中級へのステップアップができてませんでした。
梨大語学堂で集中的に学んで試験をクリアしてきたことで、韓国語の実力も相当向上したように思います。
梨大語学堂1学期の授業料は約17万円です。
1学期の授業時間は100時間ですが、予習復習、課題準備、試験準備などでさらに100時間程度勉強してきました。
(アラフォーで知識定着率が悪いため、勉強時間は長めです)
一流の先生に学んでいるにも関わらず韓国語オンライン留学はコスパが高いのです!
アラフォーの韓国語オンライン留学まとめ
アラフォーの韓国語オンライン留学卒業後の所感をご紹介します。
卒業できると思っていなかった
私は梨大語学堂に3級、4級、5級、6級と4学期在籍しました。
語学堂の1クラス最少催行人数は6人以上というところが多いようです。
韓国は柔軟なので、4人や5人でも開講してくれる場合もありますが、開講の有無は申請者次第なので締め切ってみないと分からないのです。
期末試験の会話말하기テストでは最後にフリートークがあり、こんなやり取りをしていました。
未開講の場合は返金となりますが、海外送金手数料問題があるので日本人的には躊躇するところです。
※4級5級は在外同胞の奨学生のおかげでオンラインが開講されました。
※オフラインクラス参加の場合は通学が再開になった場合にオンライン生は退学となります。
韓国語オンライン留学を始めた2020年夏学期時点では1年後も状況が変わらない(むしろ悪化)とは思っていなかったので、どこかでオンラインコースが終了になると思っていました。
授業のすばらしさを実感し、家族、先生や同級生のおかげ、そしてコロナ禍で卒業を迎えました。
そう簡単にできることではないと思うので、素晴らしい機会を頂いて本当に感謝しています。
今後の個人的な計画
梨大語学堂は6級で卒業ですが、7級に該当する深層化クラスがあります。
6級の同級生で7級に進級する子も多いですが、私は卒業を選びました。
春学期(6級)中に本帰国となり、「駐在妻」無職である必要がなくなってしまいました。
コロナ禍での再就職活動に躊躇する気持ちもあり、様子見ではありますが、語学堂を卒業して次のステップへ進みます!
ですが、韓国語の実力はまだまだだと思っていますので、学習を継続していきます。
(詳細が決まったらご紹介したいと思います)
韓国語オンライン留学の今後に関する個人的な予測
韓国語オンライン留学に関して今後に関する個人的な予測をご紹介します。
コロナ収束でオンライン終了の可能性
今でも韓国へ留学する人はいらっしゃいますが、留学ビザがなかなか降りない国も沢山あるようです。
(留学ビザ許諾を3か月待っているという同級生もいました)
韓国もコロナ感染者数が多いので、今のところオンライン授業をせざるを得ない状況です。
2020年夏学期、冬学期、2021年春学期は全日程オンライン授業でしたし、夏学期も全日程オンライン授業と発表されています。
2020年秋学期は一部通学が再開され、オンライン生で退学になった人もいるそうです。
ワクチン接種が普及し、コロナが落ち着いてくればオンラインコースが終了になるところも出てくると思います。
ただし、一部のオンラインコースは継続になるのではないかと個人的に予想しています。
継続するオンライン留学もある?
一方でコロナ後もオンライン授業が継続するコースもあると予測しています。
社会人向けな夜間や週末課程の韓国語オンライン留学が人気だからです。
語学授業はオンラインに向いています。
なぜなら、こんなメリットがあるからです。
- 音声ボリュームを調整しやすい
- 発音時の口の形を確認しやすい
- オンラインはマンツーマンレッスンに向いている
私はオンライン英会話であるDMM英会話でも学んでいます。
日本国内では幼児、学生、社会人向けの様々なオンラインが充実してきました。
オンラインを利用した語学教育は今後ますます一般的になると思ってます!
いかがでしたか?
韓国語オンライン留学を検討している方のご参考になったら嬉しいです!
ぜひ第一歩を踏み出してみてください!
本日もお読みくださいましてありがとうございました。
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