先日、東京四谷にある韓国文化院で開催された「韓日交流 作文コンテスト2019」授賞式へ行ってきました!
※某賞を受賞いたしましたが、個人情報保護の観点より部門や受賞タイトルについては伏せさせていただきます。
受賞の喜びはもちろんありました。
ですが、審査員の方のコメントが大変参考になりましたので、ご紹介したいと思います。
・韓国語の文法力が審査の一つにあるが、文章力も審査している。
・韓国語作文は日本語できちんとかけているのかが重要
・自らの経験や自ら見聞きしたことを自分の意見で書くことが重要
・課題や部門と応募した内容がずれている人が散見された
例)旅行記部門にエッセイを応募している人
※複数の審査員コメントを引用していますので、内容の重複が見られます。
筆者いちこが忘れていたことを思い出しました。
そう、語学学習の根本は日本語なんですよね。
私の作文・エッセイの勉強歴
小学生時代は作文が超得意
地元の公立小学校に通っておりましたが、作文提出はかなりマメにありました。
遠足や運動会の後には書かされていたような気がします。
本を読むのが好きだったこともあり、作文はかなり得意でした。
子供の頃から、文章を書くのがイヤだと思ったことはありません。
ただ、しょせん小学生のレベルでの「得意」でした。
中学受験対策で天声人語の要約が課題に
筆者いちこは中学受験経験者です。
最近の中学受験とは異なり、時間的な余裕があったような気がします。
小6になっても、夏期講習までは問題を解くテクニックよりも実力をつける勉強が重点的でした。
国語の宿題で「朝日新聞の天声人語を要約する」がありました。
今思えば、高校の現代文の課題レベルの内容かもしれません。
(※実際に高校現代文の授業で天声人語の要約をやりました)
中高は全く異なるタイプの現代文教師に出会う
筆者いちこは中高一貫校に通いました。
現代文教師は主に2名いらっしゃったんですが、タイプが全く異なる方でした。
- 一文は80字以内、簡潔にすっきりと。
正岡子規などアララギ派が大好き - 叙情的な文章が大好き。
美しい言葉での描写が大切
同級生の中には①の先生の時は成績が良いのに、②の先生の時はさっぱり…という子が多かったです。
一方の筆者いちこは②の先生に褒められる経験が度々ありました。
(どこが良かったのかはさっぱり分からず…)
毎週のように図書館に通って本を読んでいました。
スマホがない時代でしたので、通学時間は読書か睡眠が定番でしたので。
浪人生時代に小論文と英語論述の課題が出る
現役での大学受験に失敗し、1年間浪人生活を送りました。
理系から文系に転換した(いわゆる文転)しました。
理系の中ではまぁまぁだった国語ですが、文系になると埋もれてしまったのです。
思い出してみると、英語論述と英作文を毎週書いていました。
日曜日に必死に書いていましたね…
最初は全くダメでしたが、終盤にはなんとか書けるようになりました。
おかげさまで大学入学後に英文エッセイで苦労しませんでした。
(感謝ですね!)
国語の試験の代わりに、小論文を出す学部をいくつか受験予定でした。
小論文対策に割ける時間はかなり少なかったのですが、、、
従来の作文力と英語エッセイで身についた論理的な展開で何とかなったのかもしれません。
(進学先は小論文受験のところでした)
思い出してみると、世界史論述の対策もありました。
私の浪人生時代は論述対策漬けだったようです。
大学時代は論文課題の嵐
実は、大学時代が一番書いています。
夏休みの課題が1万字1本、3000字2本、1000字1本などのボリューム!
長期休暇の度に小論文を書いていたように思います。
このボリュームは卒論に向けてのトレーニングだったように思います。
卒論は最低4万字以上というのが学部ルールでした。
私は図表付で8万字書いて提出しました。
また、サブゼミにも参加していたので上記とは全く別テーマで2万字を書きました。
(卒論が2万字程度という大学はかなり多く存在します)
大学時代はとにかく書いてばかりだったようです。
おまけ:社会人では企画書作成がお仕事
仕事では文章を書くことがメインではありませんでしたが、比較的多く書く業種だったかもしれません。
会社員生活最後の7年間は沢山の企画書を作成しました。
外国語学習の前に日本語力を高める
コンテスト用の韓国語作文の作成方法
今回、作文コンテストに韓国語で応募しました。
こんな手順で作成しています。
- テーマの候補を出してみる
- テーマごとにエピソードと結論を想定する
- テーマを絞る
- 日本語で草稿を作成する
(後ほど翻訳しやすいように、短文で作成する) - 韓国語に翻訳する
- 文章の流れや文字数を整え、文法を確認する
いちこは韓国語ネイティブではありません。
論理的思考は日本語で自然と行っています。
多くの方がこのように外国語作文を作成していると思います。
日本語で良い文章を作れないと韓国語で良い文章は作れません。
やはり、日本語力が重要なんですね!
ただ、高級以上のレベルには直接外国語で論理的思考を行いつつ、文章を作成する力が必要になってくることでしょう。
そういった練習は別の目的(例えばTOPIK試験)で行えばよいかと思います。
外国語は日本語と文章構成が異なる点にご注意
日本語は結論が最後に来る傾向があります。
主語が最初にあり、動詞が最後に来ます。
英語は一般的には主語に次に動詞が来ます。
(句、節、副詞が間に入ることも多いですが)
作文・エッセイでは結論を分かりやすく述べるのが重要であり、冒頭に持ってくることも多いです。
日本語話者の作文は口語的に動作(どうした、こうした)がだらだらと続き、結論が見えにくいものです。
作文としてはダメなパターンです。
多くの社会人(特に男性)は新人時代に「まず結論から述べるように」と教えられますが、業務や業種によっては教えられる機会がないままに過ごす人がいるのです。
(実はかなり多い。メールを読むとすぐに分かります)
※韓国語は日本語と文法が似ているので、動詞が最後に来ます。
ですが、せっかちな人が多いので、結論をすぐに言う人が多いです。
日本語力を向上させるコツ
外国語学習の前提で日本語力を向上させるコツをご紹介したいと思います!
読書で良い文章に触れ、作文を実践する
やっぱり読書と作文をコツコツと行うのが一番の近道かもしれません。
やみくもに読書をしてもダメで、文章校正力や知識をきちんと読み取るのが必要な気がします。
気軽に読めるエッセイやハウツー本を全否定するわけではありませんが、重厚なものの方が良い気がします。
古典的なエッセイのこちら。
高校時代に読みましたが、たまに読み返しています。
現代なら村上春樹のエッセイなどもおすすめ
ブログ執筆は日本語力向上に役立つ
ブログ更新は日本語力の向上に役立つように思います。
文章構成力はもちろんですが、ブログ執筆のための気づきなど感性を養うことにつながるように思います。
他のSNSではTwitterの更新も日本語力向上に役立ちそうです。
簡潔に短く文章をまとめる力もとても大切です。
いかがでしたか?
日頃の積み重ねが日本語力を向上させ、外国語学習向上につながっていくんですよね。
私いちこ自身はまだまだの実力ですので、ご一緒にどんどん向上させていきましょう!
本日もお読みくださいましてありがとうございました。
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