すっかり東京滞在が長引いている筆者いちこです。
東京生活を満喫しておりますが、心はきちんとペナンに向かっています。
東京でマレー中華を食べてみた!
東京・荻窪でマレー中華家庭料理を食べてみました。
マレー中華の要素を日本で作れるようにかなりアレンジが効いているように思いました。
(美味しかったです!)
その後、いちこが気になったことは…
ペナン中華は中国のどこ由来なの?
似た料理を日本で食べられる?
どんな中華がペナン中華に近いのでしょうか…?
とても気になってきました。
疑問:ペナン中華はどんな中華なの?
ペナンには中華系が多い
イスラム教が国教のマレーシア。
マレー系の方が多いのですが、中華系やインド系の方もいる多民族国家です。
ペナンは貿易で発展した土地柄、中華系の割合がマレーシアの他都市より多いようです。
中華料理はごく普通に食べられています。
ペナンの飲茶は美味しいですよ!
ペナンの中華系の先祖はどこ?
マレーシアに住んでいる中華系の方が客家系または福建系の方が多いようです。
福建系とは福建省出身の方を指します。
福建麺(Hokken Mee)という食べ物もあります。
ちなみに客家系とはどんな方かと言うと…
客家は原則漢民族であり、そのルーツを辿ると古代中国(周から春秋戦国時代)の中原や中国東北部の王族の末裔であることが多い。歴史上、戦乱から逃れるため中原から南へと移動、定住を繰り返していった。移住先では先住者から見て“よそ者”であるため、客家と呼ばれ、先住者との軋轢も多かった。(中略)
主な居住地域は、中国広東省・福建省・江西省など山間部であり、梅州、恵州、汀州、贛州は客家四州と呼ばれる。在外華僑・華人としてタイ、マレーシア、シンガポールなどの東南アジア諸国に暮らす者も多く、華人の3分の1は客家人である。(中略)
移民の通例として土地の所有が困難であったために流通や商業に従事することが多く、子弟の教育にも熱心なことで知られる。商業の他には教育の高さから教職に就くことが多い。これらの特色から「中国のユダヤ人」などと呼ばれることもある。(中略)
太平天国の指導者である洪秀全や、中国国民党の孫文、中国共産党の鄧小平やシンガポールのリー・クアンユー(李光耀)などが輩出した。台湾総統の李登輝、蔡英文や映画監督の侯孝賢も出自は台湾に移住した客家であり、タイの首相を務めたタクシン・チナワット/インラック・シナワトラ兄妹も出自はタイに移住した客家である。
(Wikipediaより引用)
華僑は客家が多いと言われています。
「中国のユダヤ人」という表記は的を得ていると思います!
ペナンには福建料理店がある
いちこもペナンで福建料理レストランへ行ってみました!
辛くなくてとてもやさしい味わいでした。
福建料理とはどんな料理?
以前にもご紹介したことがある福建料理の定義。
改めてご紹介します~。
福建省を中心に食べられている郷土料理。
中国料理の八大料理のひとつに挙げられ、広義には台湾料理、海南料理も含まれます。
広義の福建料理の特徴はこんな感じです。
- 出汁には干したカキ(「淡菜」)やアゲマキガイや魚などの乾物をよく使う。
- 調味に紅麹、酒粕、魚醤、黒酢を使用する場合がある。
- 塩味は控えめで、淡白な味付けか、砂糖による甘い味付けのものが多い。
- ニンニクを多用して、香りを付ける。
- スープを重視。「百湯百味」と称されるように、さまざまな味、材料を用い、澄まし汁のようにあっさりしたものだけでなく、白濁させたもの、煮込んだものなど種類も多い。
- 炒め物と煮物が多く、鮮魚や蟹は蒸し物にもする。
- 燜麺 (ロウメン)は福清名物の海鮮や豚肉で取った白濁スープで煮込んだ小麦粉製の麺。長崎ちゃんぽんのルーツと考えられる。
福建料理は海藻や海産物を多用し、淡白な味わいが特徴です。
ペナン中華と福建料理の類似性を実証した!
東京には様々な中華料理のお店があります。
ですが、歴史的に広東料理のお店が多く、福建料理を掲げているお店はとても少数です。
今回は東中野にあるお店へ行ってみました!
東中野:旬の香
東中野にある「旬の香」へ行ってみました!
お店の概要です。
〒164-0003 東京都中野区東中野1-56-4 第一ビル
03-6676-7494
営業時間 平日 11:45~14時
土日祝 17時~24時
JR東中野駅西口からすぐです!
福建家庭料理を実食
豆苗炒め
まずは豆苗炒め!
ニンニクが効いています!
よだれ鶏
タレがそこまで辛くなくて美味しかったです!
あさりの酒粕炒め
辛いのですが、美味しい!
まろやかで深みのある味わいでした。
上記の福建料理の定義のところに記載した酒粕と紅麹を使っていると思われます。
酒粕って中国秘伝の調味料「酒醸(チュウニャン)」を指しているんですね!
豚肉と卵の黒酢ふわふわ炒め
私が想像していたふわふわ炒めではなかったのですが、黒酢が効いていて美味しかったです!
湯葉炒め
中華料理って湯葉が良く出てきます。
これもピリ辛で、美味しかったです~。
2人だったので、餃子や麺類をオーダーできませんでした。
(糖質オフ中という理由もあり)
羽根つき餃子や雲吞が美味しそうでしたよ~。
こちらのお店、ニンニク使用量がかなり多めです。
ニンニク少な目をご相談してみても良いかもしれません。
(帰宅後、日本茶をがぶ飲みしました)
隠れ人気店&おひとり様OK
「旬の香」さんは人気店でした!
平日夜にも関わらず、お客さんがひっきりなしに来店していました。
中国人女性も来店されていましたよ。
また、カウンターがあるので、お一人様の来店もありました。
(男性も女性もいらっしゃいましたよ)
とてもきれいな店内ですので、女性でも気軽に入れる雰囲気です。
いちこレビュー(星5つが最高点)
今度は大人数で伺いたいです!
まとめ:実証結果
ここでいちこの仮説を思い出して下さるとうれしいです。
ペナン中華は福建料理由来なのだろうか?
優しい味わいは東中野ではほぼなかったです。
福建料理の定義にある、黒酢、紅麹、酒粕は使用されていました。
いちこがペナンで食べた福建料理と東中野の福建料理に類似性が見出せませんでした。。。
ペナンでは麺料理を食べ、東中野ではおかずを食べていたから当然かもしれません。
その土地で入手できる素材やお客さんの味覚や嗜好に応じてアレンジが加えられることはよくあることなのだと思います。
その料理の良さを完全に消してしまうアレンジには反対しますが、、、
現地のオリジナル料理と土地ごとのアレンジの違いを楽しむのも面白いですよね!
今後はペナンで中華を食べ歩いて検証してみたいと思います!
本日もお読みくださいましてありがとうございました。
以上、いちこでした~。