本日の「いちこLOG」では飛行機とピーナッツアレルギー対応を解説したいと思います。
先日、アシアナ航空の特別機内食をご紹介するブログ記事を執筆しました。
執筆にあたり、アシアナ航空の特別機内食のサイトを確認してみたところ、、、
冒頭に書かれているのが「ピーナッツアレルギーの対応」についてだったのです。
しかも、大きめに、です。
筆者いちこは、航空会社各社の特別機内食のサイトを閲覧しています。
アシアナ航空のようにピーナッツアレルギー対応が冒頭に大きく取り上げられている航空会社は他に見たことがありません。
他の航空会社ではピーナッツアレルギー対応はどのようになっているのでしょうか?
今回は航空会社のピーナッツアレルギー対応について取り上げてみたいと思います!
海外旅行へ行く前に現地SIMを準備しておくのがおすすめです!
※こちらの記事はプロモーションを含みます。
アシアナ航空のピーナッツアレルギー対応に関する記載
アシアナ航空のサイトには下記のように記載されています。
- 特にピーナッツアレルギーの場合、機内食にピーナッツを使用していなくても、食品調理の際にピーナッツオイルや似た成分が含まれる材料が使用される場合があります。
- また機内環境の特殊性により、他のお客様のピーナッツの持込みや飲食を禁止することができません。
- ピーナッツ成分が航空機の通路や座席または機内に残っている場合もございます。予めご了承ください。
- ご旅行につきましては事前に医師と十分にご相談ください。
- 飛行機を利用されるにあたり、同伴者がいる方の場合、同伴者が有事の際に応急手当を行わなければなりません。また、同伴者がいない方は医師の処方による応急手当をご自身で行えなければなりませんので、それに伴うご用意をお願いします。
- ご予約の際にスタッフにピーナッツアレルギーがあることをお知らせください。また、チェックインの際に所定の書類作成を行って頂きます。
これらは特別機内食の申込方法の次に記載されています。
「ピーナッツアレルギーの対応」の次に特別機内食の種類が紹介されているのです。
紹介内容を要約してみた
この紹介内容には主に3点が記載されています。
- 乗客はピーナッツが機内で提供されないことを理解するように
- ピーナッツアレルギーの乗客は症状が出たら対応は自己責任で行う
- ピーナッツアレルギーの乗客は事前連絡の上、書類作成が必要
なぜ、アシアナ航空はピーナッツアレルギー対応について記載するようになったのでしょうか?
シンガポール航空でピーナッツアレルギー事件発生
「アシアナ航空、ピーナッツアレルギー」で検索してみたところ、事件事故は特にヒットしませんでした。
同じスターアライアンスに加盟するシンガポール航空でピーナッツアレルギーの事件事故があり、2018年5月よりピーナッツの提供を中止した、という記事を見つけました。
【5月1日 AFP】シンガポール航空は4月30日、機内でピーナツを提供することを中止したと発表した。男児に重度のアレルギー反応が現れたことなどを受けた措置。
シンガポール航空は昨年、同国発メルボルン行きの航空機に両親と搭乗していた男児(3)に、他の乗客がピーナツの袋を開けた後、アナフィラキシーの症状がみられたため、調査を行っていた。
シンガポール航空の声明によると、4月以降は全座席でピーナツの提供が中止されているが、カシューナッツ、マカダミアナッツ、アーモンドなどは一部の搭乗クラスでは出される場合もあるという。
AFP通信ニュースより引用
ピーナッツアレルギーは重度のアナフィラキシーショックが発生しますので、細心の注意が必要な必要なアレルギー症状です。
長時間フライトで発症したら、出発地へ引き返すまたは緊急着陸など一刻も早い地上着と治療が必要になります。
イベリア航空での騒動
イベリア航空ではこんな騒動もありました。
アレルギーを抱えた乗客に対して機内でのトラブルは後を絶たない。このほど深刻なナッツアレルギーを持つ少年が、イベリア航空に非情な対応をされたことで止む無く降機を強いられるという事態となり、同航空会社は「子供の命を危険に晒そうとした」と非難を浴びている。『Mirror』『The Sun』などが伝えた。
2018/12/05付ニコニコニュースより引用
- BA経由でイベリア航空を予約した際にピーナッツアレルギーについては連絡済
- ブリティッシュエアウェイズからイベリア航空へ上記の共有がなされてなかった
- 搭乗時に他の乗客へのピーナッツ提供中止または食べない協力を申し出た
- CAが上記お願いを断った
- 当該少年と家族は降機せざるを得なかった
- 一家は代替航空券代と宿泊費用で約87万円もの出費となってしまった
一家はお気の毒としか言いようがありません。
イベリア航空とナッツ類については本記事の下の方でまた改めてご紹介します。
機内でピーナッツを提供しない航空会社が増えている
航空機内のおけるピーナッツアレルギーに関する事件事故または騒動はシンガポール航空やイベリア航空でも発生しているようです。
最近ではアレルギー対応を理由にピーナッツの提供を行わない航空会社が出てきているようです。
- シンガポール航空
- カンタス航空
- ニュージーランド航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- JAL
- 全日空
- アシアナ航空
- 大韓航空
ピーナッツを提供し続ける航空会社もある
ピーナッツを提供しない航空会社が増えてきている一方でピーナッツを提供しづけている航空会社もあります。
騒動があったイベリア航空もナッツ提供を継続
イベリア航空ではナッツ提供を継続しているようなのです。
機内のお食事または品目を生産した施設で、ナッツが使用されている可能性があります。
また一部の便では、軽食としてナッツを提供しています。
さらに他のお客様がナッツを機内に持ち込んでお召し上がりになることもあります。
アレルギーをお持ちのお客様に対応するため、多様な特別食をご用意しますが、機内からアレルギーの原因を完全に除去することは保証いたしかねます。
提供するお食事は、最高品質の素材を使用し、食品アレルギーおよび不耐性をお持ちのお客様に対応するため最善を尽くしています。
しかし、食品内にわずかな量が混入することは避けられません。
アレルギーをお持ちのお客様は、ご自身でお食事をお持ちになることをお勧めします。
ナッツ類提供を中止せずに注意書きを明記した上で提供を続けるイベリア航空。
ナッツのリクエストが多いのかもしれませんね。
筆者いちこが航空会社を選定するポイントにマイノリティへの対応姿勢もを上げたいと考えています。
(どうしても行きたい目的地に航空会社の選択の余地がない場合を除く)
あんな騒動があったにも関わらずナッツの提供を中止しないイベリア航空…(以下略)
マレーシア航空ではナッツ提供がデフォルト
東京とマレーシア・ペナンを行き来している筆者いちこは、マレーシアのナショナルフラッグキャリアであるマレーシア航空(MAS)を利用する機会が良くあります。
MASは国際線でも国内線でもおつまみとしてピーナッツが提供されるんですね。
今回の記事執筆にあたり、ピーナッツアレルギー対応について記載があるかとサイトを確認したところ、、、
記載はありませんでした!!!
MASは後進的な航空会社と言えるのかもしれません。
現在、絶賛売り出し中ですし、先行きが不安です。
MAS機内でナッツが配布されると、乗客は一斉に食べ始めます。
(マレー系はピーナッツが大好きなようです)
寝ていてもナッツの香りで目が覚めることも。
目が覚めるたびにナッツアレルギーの方のご苦労に思いを馳せております。
MASについて語りたいことは山ほどありますので別途記事にしたいと思います。
おまけ:ナッツと言えば大韓航空
航空会社とナッツと言えば、大韓航空のナッツリターン事件が思い出されます。
2014年12月5日、ジョン・F・ケネディ国際空港で離陸のため滑走路に向かい始めた大韓航空86便で、ファーストクラスの乗客として乗っていた大韓航空副社長だった趙顕娥(チョ・ヒョナ)が客室乗務員に対してクレームをつけ、旅客機を搭乗ゲートに引き返させたうえでチーフパーサー(機内サービス責任者)を86便から降ろし、運航を遅延させた事件である。
機内提供のナッツを発端に引き返し(ランプリターン)へ発展したことから、しばしば短く「ナッツリターン」「ナッツ・リターン事件」などと呼ばれている。創業家である趙一族の家族経営体制に対する批判の声が高まるきっかけとなった。(中略)
趙顕娥氏は大韓航空副社長を含むすべての役職から辞任し、懲役10月、執行猶予2年の刑が確定した。
(Wikipediaより引用)
当時、日本でも大々的に報道されたナッツリターン事件。
マカデミアナッツのサーブ方法が気に入らなかったことがきっかけで大騒動になりましたよね。
飛行機とナッツの関係性はこの事件をきっかけに注目されるようになったように思います。
最近の大韓航空ではナッツは提供されていない
世間を騒がせたナッツリターン事件で一躍有名になってしまった大韓航空。
そんな大韓航空でもピーナッツはピーナッツアレルギー対応を理由に提供されていないんですね。
ナッツリターン事件はピーナッツ提供中止決定後だったら、起こりえなかった事件と言えるのかもしれません。
いかがでしたか?
航空会社のピーナッツアレルギー対応は提供中止の方向ではあるものの継続中の会社もあり、各社で対応が分かれているようです。
今後の対応方針についても注目していきたいと思います。
本日もお読みくださいましてありがとうございました。
↓応援のポチッとをお願いします↓
にほんブログ村
人気ブログランキング