ニュースではよく聞くアラブの国「イラン」。
こちらの記事ではイラン料理とイランの家庭料理ホレシュテ・ゲイメをご紹介しています。
イラン料理にご興味がある方はこの記事をチェックしてみて下さいね!
※本記事はプロモーションを含みます。
イラン料理とは?
イラン料理とはどのような料理なのでしょうか?
イスラム教の影響を受けるイラン料理
イラン料理は国教であるイスラム教の影響を深く受けています。
イスラム教により豚肉は使用しません。
よく使われるお肉は鶏肉、牛肉、羊肉です。
主食としては、小麦粉から作られるナンが一般的です。
ナンは家庭ではあまり焼かれず、専門店やスーパーマーケットで購入されることが多いです。
また、近年はお米の消費量も増えており、日常的に食べられています。
食材は温かいもの、冷たいもの、乾燥したもの、湿ったものの四つのカテゴリーに分けられ、それぞれの性質を活かした組み合わせで料理されます。
イラン料理はスパイスを沢山使います
イラン料理は、料理の味付けは比較的薄めですが、香草や香辛料を使用することによって、深い風味が加えられています。
スパイスの中でも、サフランやシナモン、ターメリック、コリアンダーなどが頻繁に使われます。
イランの国土の大半は内陸部にあり、乾燥した気候です。
そのため、フルーツを保存するために乾燥させたり、瓶詰めにしたり、ペースト状に加工することもあります。
レモンを乾燥させたドライレモンもあります!
これらの特徴により、イランには甘酸っぱい味わいの料理が多く見られます。
例えば、ホウレンソウとプルーンを使った仔羊のシチュー、酸味のあるサクランボ(あるいはザクロ)のソースとアヒルの肉を合わせた料理が作られます。
また、イランでは酸味も好まれ、食卓にライムのしぼり汁が常備されることもあります。
イラン料理の歴史
イラン料理の歴史は非常に古く、3世紀から7世紀かけて栄えたササン朝時代にまで遡ることができます。
甘みと酸味を組み合わせた料理は、この時代からイランの料理文化に根ざしているんだそうです。
いくつもの王朝が築かれた歴史を通じて、イラン料理は様々な文化の影響を受けながらも独自の食文化を保ち続けてきました。
イラン料理の代表的なメニュー
イラン料理のメニューは多種多様ですが、代表的なメニューをあげます。
1. チェロ・ケバブ (Chelow Kabab)
サフランで風味付けされたバスマティ米に、様々な種類の焼き肉(主に羊肉または牛肉)を添えたイラン国民食。
2. フェセンジャーン (Fesenjan)
ウォールナッツとザクロのペーストで味付けされた鶏肉またはアヒル肉の煮込み料理。
3. タディグ (Tahdig)
米料理の底にできるカリカリの焦げた部分を楽しむおこげ料理。
4. アシュ・エ・レシュテ (Ash-e Reshteh)
麺、豆類、香草、さまざまな種類の野菜を使った濃厚なスープ。
5. ゴルメ・サブズィ (Ghormeh Sabzi)
香草、羊肉、そしてレンズ豆を使用した、緑豊かなシチュー。
6. ホレシュテ・ゲイメ (Khoresht-e Gheimeh)
豚肉やラッペ豆を使ったトマトベースの煮込み料理。
7. バグリ・ポロ (Baghali Polo)
ディルやソラマメを混ぜたサフランライス。
8. ミルザ・ガセミ (Mirza Ghasemi)
炭火で焼いたナスのピューレに、トマト、にんにく、卵を加えて煮込んだ料理。
9. サーマク・ポロ (Sabzi Polo)
ハーブをたっぷりと使用したサフランライス、通常はマハイというお魚と一緒に供されます。
10. クークー・サブジ (Kuku Sabzi)
フリッタータに似た、香草や野菜をふんだんに使ったオムレツ。
11.アーシュレシュテ(Aush reshteh)
麺と食材を煮込んだイラン風煮込みうどん。ミントがポイント
これらの料理はイランの家庭やレストランで一般的に見られ、地域によって様々なバリエーションが楽しめます。
こちらの記事では一般的な家庭料理の一つであるホレシュテ・ゲイメのレシピをご紹介します!
家庭の味ホレシュテ・ゲイメのレシピ
ホレシュテ・ゲイメはイランの家庭でよく食べられる伝統的な料理です。
一言で言うと、お肉とお豆のトマトシチューです。
主な材料は肉とレンズ豆、トマトペーストで、特にラッペ豆がポイントです。
ラッペ豆とは、黄色い挽き割りのひよこ豆であり、イランではよく使われる食材です。
ホレシュテ・ゲイメには羊肉が一般的に使われますが、入手が難しい場合は牛肉で代用することも可能です。
通常、サフランライスと一緒に提供されます。
ホレシュテ・ゲイメは家庭料理であるため、様々なレシピがありますが、一般的なレシピをご紹介します。
- ラッペ豆(黄スプリットピー): 1カップ
- 羊肉(または牛肉): 500グラム、一口大に切る
- タマネギ: 1個、みじん切り
- トマトペースト: 2大さじ
- ターメリック: 1/2小さじ
- シナモン: 1/4小さじ
- レモン汁またはライム汁: 大さじ1
- 塩、コショウ: 各適量
- 水: 適量
- オリーブオイルまたは他の植物油
- サフラン:適量
- お米(タイ米など長粒米がおすすめ)
スパイスはご自宅にあるもので代用することができます。
- ラッペ豆を水に一晩浸してから、水を交換し、柔らかくなるまで煮ます。
- 鍋に油を熱し、タマネギを透明になるまで炒めます。
- 羊肉を加え、色が変わるまで炒めた後、トマトペースト、ターメリック、シナモンを加えてよく混ぜます。
- ラッペ豆と十分な量の水を加え、肉が柔らかくなるまで煮込みます。
- 塩、コショウ、レモン汁で味を調え、さらに数分間煮込んでから火から下ろします。
- サフランライスに添えて完成です!
ラッペ豆を戻すのに時間がかかりますが、レシピはシンプルです。
食材やスパイスの旨味が感じられるメニューですね。
日本でイラン料理を食べられる?
日本で本格的なイラン料理を味わうことはできるのでしょうか?
実は日本国内にはイラン料理を提供するレストランが意外と沢山あります。
来日しているイラン人は多く、日本との文化的な交流も盛んであるからですね。
こちらの記事では東京都と茨城県のレストランをご紹介します。
港区で長年営業を続けている老舗レストラン
六本木で25年間営業した後に、広尾に移転したレストランアラジン。
イラン出身のシェフが腕を振るう料理は、貿易会社も営む当店ならではのイラン直輸入の食材を使った、本格的なイラン料理ばかりです。
意外にもスパイスは控えめで、日本人好みの味だそうですよ。
高円寺には超本格的なイラン料理店
高円寺にあるボルボルは本格的なイラン料理を提供し、現地にいるような気分を味わえます。
高円寺はときどき行くんだけど、このイラン料理店「ボルボル」は初めて。鴨肉とクルミのザクロソース煮込み、サフランに漬け込んだ鶏肉ケバブ、フムスとなんでも美味しい! 内装も雰囲気たっぷり。そして週末はベリーダンスショーあり! pic.twitter.com/mmAQXaqxCm
— 室橋裕和 3/15新刊『カレー移民の謎~日本を制覇するインネパ』発売! (@muro_asia) October 16, 2022
つくば市周辺で4店舗も経営する中東料理店
外国の料理を提供するレストランは都心に多い傾向がありますが、イランをはじめとする中東料理のレストランは郊外にも多いのが特徴です。
茨城県土浦市とつくば市にあるアリーズ・ケバブは全てハラール食品が使用され、本格的な中東料理をお届けするレストランであり、4店舗が営業しています。
本店はつくば市内にあります。
お店は中東各国のメニューがありますが、イランの代表的なケバブのクビデケバブが好評だそうです。
まとめ
この記事を通じて、イラン料理に関する基本情報とホレシュテ・ゲイメのレシピについて紹介しました。
イラン料理はそのシンプルながらも複雑な味わいが特徴で、香草と香辛料の豊かな使用が印象的です。
家庭で試すことができるホレシュテ・ゲイメのレシピもご紹介しましたので、是非この機会にイランの味をお楽しみください!
いかがでしたか?
私がイラン料理に興味をもったきっかけはNHK「サラメシ」にご出演されたペルシャじゅうたん店のオーナーさんが作られるまかない飯でした。
これからイラン料理が日本でもっと気軽に食べることが出来たらいいなと思います。
本日もお読みくださいましてありがとうございました。
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