2023年秋からからいきなり大ニュースとなった「韓国のトコジラミ問題」。
トコジラミに刺されると赤く腫れてしまい、相当かゆいらしいですね。
このトコジラミ問題は、韓国のニュースサイトだけではなく、日本のニュースサイトでも連日のように報道されています。
今、韓国のトコジラミ問題はどうなっているの?
韓国旅行や留学へ行っても大丈夫なの?
このように、気にされている方も多いのではないでしょうか?
ソウル以外の韓国地方都市での宿泊やゲストハウス宿泊の経験、さらにコシテル(4か月半)や大学寄宿舎(短期)滞在の経験がある筆者いちこが解説し、自衛策をご紹介します!
2024年1月と4月に韓国でホテル泊をしました。
その時の経験もご紹介します!
リンク先には掲載されている可能性がありますので、ご注意ください。
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トコジラミの概要
トコジラミは南京虫とも呼ばれ、カメムシの仲間になります。
主に暗闇に生息し、刺されるとアレルギー反応で激しいかゆみが生じます。
大きさは5-7ミリ程度で注意深く観察すれば肉眼で見える程度だそうです。
リンク先には虫の画像が掲載されていますのでご注意ください!
近年は殺虫剤で死なないスーパートコジラミの存在も確認されています。
スーパートコジラミは2010年代から各地で問題になっていましたが、コロナ収束後の急速な旅行需要の回復によって、全世界的な問題となっています。
2023年夏にはフランス・パリの住宅やホテル、公共交通機関での目撃例が相次ぎ、フランス政府が対応に追われました。
韓国の状況
韓国では2023年秋ごろよりトコジラミの報道が増え始めました。
トコジラミに関する代表的なニュースをご紹介します。
大邱市の大学寄宿舎で発見
私が一番最初に見たのは中央日報の大邱市にある啓明大学の匿名掲示板に投稿されたというニュースでした。
ある韓国人学生が入居した寄宿舎の一室でトコジラミが発生し、大学側が事実確認と防疫処置を行ったという内容です。
このニュースで一番気になったのはこの部分です。
この部屋は直前まで英国国籍の学生が使用していたという。
発生が報告されているイギリスからの留学生がトコジラミを持ち込んだ可能性が高いということを意味します。
韓国の鉄道利用者のコートから発見
トコジラミは特定の部屋や寄宿舎からではなく、公共交通機関の利用者からも発見されました。
こちらのニュースによると、KTXや地下鉄を利用して帰宅したらコートについていた虫がトコジラミだったという内容がオンラインコミュニティに投稿されたというものです。
韓国の状況まとめ
韓国でも1960年代辺りまではトコジラミがいたそうですが、現在では撲滅されたと言われいました。
(日本でも戦前や戦後混乱期には珍しくはなかったそうです)
トコジラミは韓国からいなくなった後に海外から持ち込まれ、今年の夏から秋にかけて広がったと考えられます。
今夏滞在した私の推測
2023年2月から8月に交換留学でソウルに生活した私の個人的な意見ですが…
今回のトコジラミの蔓延には2023年8月に開催された世界スカウトジャンボリーセマングム大会の影響もあるのではないかと思います。
世界スカウトジャンボリーには約150か国から4万人が参加しました。
大会の参加者はテントで野営していましたが、大会の前後にはソウル市内などのホテルに宿泊していました。
会期後半には台風が接近したために参加者は韓国の各都市に移動し、宿泊には大学の寄宿舎も使用されました。
私は、スカウトジャンボリーの参加者と同宿になりましたし、街中でも見かけました。
(彼らはボーイスカウトまたはガールスカウトの服装をしているので一目で分かります)
彼らは洗濯済みの服を着用していましたが、バックパックは長旅で薄汚れていました…
集団生活をされていたので、トコジラミが蔓延してもおかしくない状況だったのではないかと推察します。
本意見は、2023年2月から8月にかけて留学で韓国に滞在した私の主観に基づいていますので、ご了承ください。
私の体験談
私はトコジラミに刺されて赤く腫れあがったや自宅に連れて帰った経験はありません。
ただし、ベッド上でダニを見かけたことやとある滞在先でなんとなくかゆかった経験があります。
私の経験をご紹介します。
ベッド上での発見談
約10年前の秋、ソウル市内某所のゲストハウス(個室)に宿泊した際でした。
ベッド上に置いていたスマホの画面上を小さい虫が歩いているのを見てしまいました…。
大してさされなかったようで被害はなかったのですが・・・。
このゲストハウスは格安な方で、シーツは変えていてもマットレスの清掃はされていない印象でした。
この件に関して、私は宿泊サイトのレビューに書き込みました。
コシテルの経験談
コシテルでは設置されたマットレスの上に自分で用意したパッドを設置し、枕や布団も自分で用意します。
5月頃からなんとなくかゆい気がしたので、ダニ取りシートを4枚設置しました。
その後、かゆみは収まりました。
コシテルのオーナーさんは女性の方で、退室後には丁寧に清掃されていたのを何度も見かけました。
私が住んでいたコシテルは2019年にリニューアルオープンしており、掃除もマメにされていました。
それでも、韓国は水回りや下水環境が日本よりも整備されていない地域が少なくなく、日本よりも虫が発生しやすい環境であることは否めません。
寄宿舎での体験談
韓国内の某大学の寄宿舎(国際寮)に数日宿泊しました。
この寄宿舎は新しくて水回りも清潔でシーツと枕カバーは洗濯済みのものがセットされていましたが…
カバーがついていない毛布には大量の髪の毛がついていました。
つまり、毛布はクリーニングしていなかったと予想します…。
ダニじゃなかったけど、寄宿舎の衛生観念レベルが高くない可能性があるようです。
私の経験談まとめ
私は、日本では以上のような経験はありません。
もちろん、大変清潔な韓国のホテルやゲストハウスに何度も宿泊しています。
最近はそういうホテルが増えてきたように思います。
一部のゲストハウス、コシテル、寄宿舎は日本よりも衛生観念が低い
くどいようですが、あくまで限定的ですのでご了承ください。
韓国で駆除は進むの?
韓国のトコジラミはソウルだけではなく、韓国内各地に広がってしまったと考えて間違いないでしょう。
さらにホテルや寄宿舎など外国人の利用が多いところだけではなく、一般の住宅にも広がっているようです。
今後、韓国ではトコジラミを撲滅させる対策は取られるのでしょうか?
撲滅は難しい&韓国ならではの事情
トコジラミは一旦蔓延すると、なかなかいなくならないそうです。
撲滅させるためには徹底した駆除(消毒)が必要になります。
また、トコジラミは気温25度前後で活動のピークを迎え、寒い時期は身を潜めて暖かくなるのを待つそうです。
日本の冬ではトコジラミは活動しなくなります。
しかし、韓国の冬にはトコジラミの活動が継続すると考えられます。
なぜなら韓国はオンドル(床暖房)を使用するため建物全体が常に暖かいのです。
韓国では既に地下鉄や要望があった映画館や個人の住宅での消毒が始まりました。
韓国政府は対策を急ピッチで徹底させることを得意としていますので、今後はさらなる対策を講じると思われます。
韓国ではトコジラミ対策を急ピッチで実施中(2024年4月追記)
韓国ではトコジラミ対策が急ピッチで実施されています。
その一つは、ソウル地下鉄車両の椅子の素材変更です。
トコジラミが発生したというニュースをきっかけに、クッションタイプの布製の椅子が強化プラスチック素材に全面交換されることになりました。
2024年4月2日、ソウル交通公社は2029年まで電車内の織物型椅子2000余りを強化プラスチック椅子に置き換えることを発表しました。
Googleの翻訳機能を使うと日本語で読むことができます。
ソウル地下鉄の古い車両はステンレスの椅子で固く、冬は腰が冷えるので好きではなかったのですが…。
座り心地良くて暖かい布製の椅子が好きなのですが、仕方ありませんね。
欧米のようなプラスチック型の椅子(おそらく1人席)に変更になるようです。
交通機関では対策をされていく中で、個人でできる自衛策をご紹介します!
韓国旅行での基本+αの自衛策
トコジラミ被害の怖いところは、刺されてかゆいだけではなく、スーツケースや洋服に付着し、自宅に連れて帰ってしまうことです。
日本でもトコジラミ被害が報告されており、駆除に〇十万円かかったという方もいらっしゃいます。
そのため、トコジラミ問題の一番重要な対策は「遭わない」ということになります。
遭遇しないためにはどのようにしたら良いのでしょうか?
一般的には宿泊先に入ったら、スーツケースをバスルームに避難させてからマットレスとシーツをチェックするのが良いと言われています。
もし、発見したら、、、
旅行者はホテルのスタッフに伝えて部屋を変えてもらうまたは別の宿を確保しましょう。
滞在者はオーナーさんに伝えて消毒してもらい、すぐに退去を検討しましょう。
いずれの場合も、返金・治療費や被害額の請求の交渉が重要になります。
事前の契約情報を確認しておきましょう。
その他の自衛策はあるのでしょうか?
私の経験を踏まえ、プラスアルファの自衛策3点を次ページでご紹介します!