こちらの記事では絶景の赤い干潟と呼ばれる韓国の干潟「갯벌」(ゲッボル)」をご紹介します。
世界自然遺産に登録されている韓国の干潟は、潮が引くと現れる赤や緑の壮大かつ色鮮やかな干潟と、そこに暮らす生きものが見所なんです。
韓国では環境保護の意識が高く、干潟に関するニュースも沢山あります。
ニュースに搭乗するということは、韓国語の試験に良く取り上げられる分野なのです。
韓国語を勉強している方、特に韓国語能力試験（TOPIK）の3級以上を目指す方には学習必須の単語もご紹介します。
海外着いたらすぐに使えるのは楽天モバイル＆ahamoです
※本記事はプロモーションを含みます。
韓国の干潟とは
韓国の干潟は韓国語で「갯벌」(ゲッボル)」と呼ばれ、自然の驚異ともいえる場所です。
これは韓国南西部の海岸線に広がる壮大な潮間帯で、忠清南道、全羅北道、全羅南道に位置しています。
干潟は潮の満ち引きによってその美しい姿を現しますが、特に潮が引いたときに見られる赤い干潟は、訪れる人々に深い印象を与えます。
韓国の干潟の成り立ちと天日塩
韓国の南西部に位置する潟は、約7,000年前に黄海が陸地と水平を成し始め、海面の急上昇が終わり始めたことで形成されました。
海岸に沿って堆積物が溜まり、海賊砂丘などが形成され、海岸砂丘が発達しました。
これらの地形は防風林によって保護され、塩田や水田の耕作地を守りました。
防風林によって生態系が保護され、韓国南西部の干潟は東アジア鳥類の渡り鳥たちの重要な中継地点となっています。
毎年約100万匹の鳥たちが干潟を訪れ、エネルギーを補給します。
この地域では150種以上の低生生物が生息し、塩生植物も繁栄しています。
さらに、干潟は絶滅危機種や天然記念物の生息地でもあり、世界的にも高い生物種多様性が見られます。
地形と気候の影響で、世界最厚のガペルの堆積層が安定的に維持されています。
また、韓国の南海岸の干潟には韓国最大の塩田地帯が広がっており、この地域の特産物として天日塩が生産されています。
世界自然遺産に登録された韓国の干潟
韓国の干潟は、その生物多様性と自然の美しさが評価され、2021年にUNESCOの世界自然遺産に登録されました。
登録されたのは忠清南道、全羅北道、全羅南道に位置する4つの干潟で、それぞれが独特な生態系を持つ重要な地域です。
これらの干潟は以下の通りです
1. **舒川干潟**（忠清南道舒川郡）
2. **高敞干潟**（全羅北道高敞郡）
3. **新安干潟**（全羅南道新安郡）
4. **宝城・順天干潟**（全羅南道宝城郡・順天市）
これらの地域は、合計で128,411ヘクタールに及び、それぞれが特定の生態系を代表しています。
韓国の干潟は、世界自然遺産登録前からラムサール条約に基づき保護されていました。
さらに、世界自然遺産への登録によって、国際的な認知と保護の重要性が一層強調されることとなりました。
登録後の2021年10月には、韓国の文化財庁がさらに9つの干潟地域を追加登録の申請を行う方針を発表しました。
追加登録の候補地は全羅南道高興郡や麗水市などを含む新たな地域です。
追加登録の申請は2023年にユネスコに提出され、2025年の世界遺産委員会での承認を目指しています。
追加登録申請は、韓国がその自然遺産を保全し、持続可能な社会（SDGｓ）を推進する意志を示すものであり、エコツーリズムなどの国内外の観光促進にも寄与すると期待されています。
新安（シナン）干潟の基本情報
世界自然遺産に登録された韓国の干潟の中から新安干潟をご紹介します。
1000を超える島々の周囲に生まれた新安干潟の総面積は11万ヘクタールもあり、日本の有明海の干潟の5倍の広さを持ちます。
川や海が運んだ植物プランクトンや有機物などの栄養豊富な干潟には、渡り鳥や固有種など多様な生き物が暮らしています。
新安干潟で様々な絶景を楽しむことができます。
例えば、潮が引くと海から現れる赤い干潟に、アオノリや藻類が生む緑の干潟や、日に照らされて白く輝く干潟などです。
特に、有名なのが赤い絶景です。
新安干潟には赤い絨毯を敷き詰めたような絶景の干潟が広がっています。
韓国の干潟、特に新安干潟に赤い絶景が広がる理由はこちらの記事の中で後程ご紹介します。
新安干潟の基本情報
新安干潟にはスローセンターというエコツーリズムの拠点があります。
- 正式名称：新安干潟センター（旧曽島干潟生態展示館）
- 住所:全羅南道 新安郡 曽島面 智島曽島路 1766-15
- TEL: +82-61-275-8400
- 営業時間:
平日 9:00～17:00（最終入場16:30）
休日 9:00～16:30 - 休館日: 月曜日
- 入館料: 大人 2,000ウォン
近くには曽島塩田があります。
新安干潟へのアクセス
ソウルから新安干潟へのアクセスはバスが便利です。
ソウル高速バスターミナル（湖南線）⇒智島旅客自動車ターミナル（所要時間約4時間10分）
智島バスターミナルから新安郡公共バスまたはタクシー（約25分）
智島旅客自動車ターミナルへはソウル、光州、木浦などから高速バスがあります。
智島旅客自動車ターミナルからはタクシー利用が便利です。
ソウルの高速バスターミナルはGOTOMALLがあるところとして有名ですね。
韓国の干潟に広がる赤い絶景
韓国の干潟はなぜ赤い絶景が広がるのでしょうか？
韓国の干潟は9月から10月にかけての秋になると赤い色に染まります。
その正体は干潟に生える七面草、厚岸草（アッケシソウ）などの塩生植物やへホンナムルと呼ばれる赤い海藻です。
秋になると塩生植物は赤色に変化します。
秋が終わり、厳しい冬の風が吹き始めると、私たちの心を温かく慰める赤や紅色の干潟が、豪華な服を着て、絹のような波の壮大さと出会います。
塩生植物の群落地は、干潟と海洋生物の産卵場として、海洋資源の増加に貢献しています。
塩生植物は古くから食用や薬用として利用されてきました。
塩生植物は、その経済的価値だけでなく、観光資源としても高く評価されています。
さらに最近では、国際的な問題となっている二酸化炭素削減においても、大気中のCO2を吸収し、干潟に蓄積する重要な役割を果たしています。
韓国の干潟に関する韓国語重要キーワード
韓国では環境保護の意識が高く、干潟に関するニュースも沢山あります。
ニュースに登場するということは、韓国語の試験に良く取り上げられる分野なのです。
韓国語能力試験（TOPIK）では、읽기や쓰기52番で出題されたことがあります。
듣기の後半問題（専門家へのインタビューなど）でも取り上げられる可能性が高いです。
干潟関連のキーワードは難しいですが、重要キーワードをご紹介します。
갯벌: 干潟
조간대: 潮間帯
뻘: 泥土
간석지: 干潟地
※重要キーワードは順次追記予定です。
個人的な予想ですが、、、
2025年に世界自然遺産の追加登録が実現した直後の実施回（おそらく下半期）には干潟の問題がするのではないかと思っています。
スギ（作文）54番でも出題されるかもしれませんね。
まとめ
以上、世界自然遺産に登録された韓国の干潟をご紹介してきました。
遺産名：「갯벌（ゲッボル）：韓国の干潟」
登録年：2021年
登録基準：絶滅危惧種の生息域で生物多様性を示す
韓国の干潟は地球上で最も美しい絶景であるだけではなく、生物多様性の宝庫でもあります。
干潟は韓国の中でも個人でも行きにくいところにありますが、是非この壮大な自然の一部を体験してみてください。
本日もお読みくださいましてありがとうございました。
↓応援のポチッとをお願いします↓
にほんブログ村
人気ブログランキング
