韓国語学習者の方におススメしたいのが韓国文化院主催の「韓日交流作文コンテスト」への応募です。
日本で主催される公的な韓国語作文コンテストはコチラぐらいなのではないでしょうか?
(学生向けでも聞いたことが無いですね)
この作文コンテストの某韓国語作文部門でかつて佳作を受賞した経験がある筆者いちこがコンテストの概要やメリットを詳しく解説します!
あくまでも、こちらの記事を読んで応募に対して前向きになって欲しいなという思いを込めて書いています。
韓日交流作文コンテストとは?
韓日交流作文コンテストとは、駐日韓国文化院が主催する作文コンテストです。
日本語と韓国語、エッセイと俳句、中高生部門と一般部門など細かくカテゴリー分けされています。
詳細はこれから順を追って解説していきますので、最後までお付き合いください。
応募のメリット
過去受賞者の私が思う応募メリットはこちら。
1.韓国語部門の課題に取り組めば、韓国語での作文力を鍛えることができる
2.スピーチが苦手な人でも文章や発想力の能力を発揮することができる
3.中高生の受賞は総合選抜型入試での良いアピールになる
また、外国語のコンテストはスピーチコンテストが多いのですが、しり込みする人は少なくありません。
(私もそんなタイプの一人です)
作文や俳句が得意な方はぜひ挑戦してみて下さい!
私は受験業界の専門家ではないですし、昨今の受験状況に詳しくないのですが…
総合選抜型入試(いわゆる推薦入試)では学生時代に頑張ってきたことをアピールする項目が設けられ、成績と合わせて審査される、と言われていますよね。
中高時代の課外活動の成果をアピールするのは部活動、特に運動系が中心になりがちです。
部活よりも韓国語学んでいる、という学生さんはぜひ受賞に向けて頑張って欲しいと思います!
韓日交流作文コンテストの過去実績
韓日交流作文コンテストはどのような実績だったのか、駐日韓国文化院でのお知らせをもとに調べてみました。
2023年 4,369
2022年 3,217
2021年 3,113
2020年 2,452
2019年 2,704
2018年 2,030
2020年で減少したのはコロナ禍が影響していると思います。
(変則的な募集でした)
過去6年間で応募総数は倍以上に増えているんですね!
韓国への関心の高まり、特に韓国語学習への関心が高まっているのが実感できますね。
こんなに応募数が多いのなら私には無理…としり込みしちゃう人がいるかもしれません。
2023年の応募総数の内訳をみてみましょう。
日本語エッセイ部門:242作
韓国語エッセイ 中高生部門:84作
韓国語エッセイ 一般部門:176作
日本語川柳・俳句部門:2,782作
韓国語川柳・俳句部門:867作
日本語 韓国旅行記部門:103作
韓国語 韓国旅行記部門 :115作本文
応募の約64%が日本語の俳句でした。
俳句サークルなどに所属する愛好家の方がまとめて応募しているのかもしれませんね。
最近はプレバトも流行っていますしね…。
注目すべき点は「韓国語エッセイ 中高生部門:84作」です。
受賞者は19名なので、23%(4人に1人)の人が受賞しています‼
比較対象としてTOEICテストを実施しているIIBCによるIIBC高校生英語エッセイコンテストを見てみましょう。
主催、後援、協賛はこちら。
主催:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
後援:文部科学省、米国大使館
協賛:一般社団法人 日米協会
韓日交流作文コンテストと似たような外国語作文コンクールです。
応募条件は英語が母語でないこと、学校所在地が日本国内にある「国公私立高等学校・高等専門学校(1~3年)」、または「中等教育学校(4~6年)」に在学していることとなっています。
但し、日本の私立中高の海外現地校は応募できるところがあるようです。
2023年実施では個人部門153校・230作品、団体部門43校・2,443作品の応募があり、受賞者は12名です。
受賞者は個人部門での応募者でして、受賞率は5.2%です。
受賞者インタビューを見てみると、多くの方が帰国子女なんですよね…。
日本育ちの“純ジャパ”が受賞するのは相当の努力が必要そうです。
韓国での評価は?
将来韓国の教育機関へ留学を考えている人にとって韓日交流コンテストでの受賞は良いアピールポイントになります。
韓日交流コンテストとは関係ないのですが、以前韓国から日本の大学へ正規留学している学生さんにお会いしたことがあります。
大使館など公的な機関による主催のイベントで選ばれると相当な箔付けになる
韓国の大学や企業などは↑のように評価するのだそうです。
語学堂はクラス分けの面接がありますが、無試験で入学するところなのであまり関係なさそうに思えますが…。
スギ(作文)の授業課題で似たようなテーマで書くことになります。
韓日交流コンテストにトライしておくと後々の留学生活に役立ちます。
韓日交流コンテスト応募への心構え
こちらの記事の冒頭で
と書いていましたが、こっそりとポイントを教えちゃいます。
1.募集要項に沿って作成する
2.言語関係なく、基本的な作文の書き方を実行する
3.韓国語部門はネイティブの韓国人に添削してもらう
私は審査員ではありませんし、関係者とお話したことはありませんが…。
書類選考の一般論として、規格外の応募ってそれなりの数があるんですよね。
規格外応募作は残念ながら審査もしてもらえずに落選してしまいます。
審査対象は応募総数より数が少ないと思ってもらって構いません。
また、いくら韓国語上級者でもネイティブの言い回しを習得するのはなかなか難しいです。
私はTOPIC6級を取得していてもそう思いますね…。
応募前に韓国人の方に添削してもらうのが望ましいです。
さらにとっておきなアドバイスがこちら。
・中高大は常連校がある。
・一般部門は過去の受賞者による受賞も少なくない。
これは批判しているのではなく、韓日交流作文コンテストはまだまだ知名度が低くて応募数が少ないということをお伝えしたいのです。
受賞作は教育機関や韓国語教室などで優秀な指導者のアドバイスをもとに書き上げた作品なのだろうなと思います。
受賞作を読むと、アイディアやエピソードの評価が高いように感じました。
実際、私の受賞作も個人的な体験に基づくエピソードを評価して頂いたのかな…と思わなくもありません。
「韓日交流作文コンテスト2024」の開催概要
「韓日交流作文コンテスト2024」の開催概要はこちら。
対象者: 未来世代を担う両国の子供から一般の方まで
募集内容: エッセイ、川柳・俳句、韓国旅行記
応募締切: 2024年8月19日(月)必着
発表: 2024年9月6日(金)に韓国文化院ホームページにて発表
受賞作品展示会(予定): 2024年9月30日(月)~ 10月12日(土)/ 駐日韓国大使館 韓国文化院 ギャラリーMI
主催: 韓国文化院、韓国コンテンツ振興院、東京韓国教育院
共催: 駐大阪大韓民国総領事館 韓国文化院
協力: 韓国観光公社、韓国農水産食品流通公社
最優秀賞(各部門1名、計6名):賞状、副賞(日韓往復旅行券1名分)
優秀賞(各部門2名、計12名):賞状、副賞(LG ポータブルスピーカー)
佳作(各部門4名、計24名):賞状、副賞(SAMSUNG ブルートゥースイヤホン)
入選(各部門12名、計72名):賞状、副賞(韓国語学習書)
エッセイ部門のテーマ
「韓日交流作文コンテスト2024」のエッセイ部門のテーマはこちら。
1. 韓国文化(例:韓服、韓国語など)
2. 韓国コンテンツ(例:K-POP、ドラマ、映画、ゲームなど)
3. 韓国観光(例:私の00旅行記、おすすめ旅行地など)
4. 韓国料理(例:キムチ、ビビンバ、トッポギなど)
5. 韓日交流(例:私が考える韓日交流、韓日の未来など)
これらのテーマから一つを選んで、800文字以上1,200文字以内(空白を含む)のエッセイを作成します。
具体的な内容は自由に考えて、自分の想いや考えを表現してください。
まとめ
以上、「韓日交流作文コンテスト」についてご紹介してきました。
受賞に関する内容が多くなりましたが、選外になったとしてもTOPIKスギ54番よりも長い韓国語作文を推敲して完成させることで韓国語の実力が向上して結果としてあなた自身のためになります。
夏休みなどの期間を利用してぜひじっくりと作成して応募してみて下さい!
いかがでしたか?
私が応募して受賞した時は語学堂も留学も考えてもいなかった初中級レベルの頃でした。
韓国語の先生のおかげです。
佳作受賞がとても嬉しくて韓国語学習に励むようになって今に至ります。
そういえば…翌年にSNSで個人的に告知したら友人が受賞していました‼
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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