こちらの記事では、最近話題の北朝鮮料理店『ソルヌン』(千葉県千葉市)をご紹介します。
脱北者の女性が手掛ける冷麺は本場北朝鮮スタイルで絶品と評判なのだとか…!
そんな『ソルヌン』の魅力や口コミや評判を詳しく紹介します。
北朝鮮の冷麺
日本でも焼肉屋さんを中心にポピュラーな韓国料理である冷麺。
岩手県盛岡市のご当地グルメとして盛岡冷麺も有名ですね!
多くの日本人が韓国料理と認識している冷麺ですが、実は北朝鮮にルーツがあるのです。
朝鮮半島の三大冷麺はこちら。
1. 平壌冷麺(ピョンヤンネンミョン):
北朝鮮の首都平壌発祥の冷麺で、蕎麦粉を使用した淡白なスープが特徴です。
牛肉や鶏肉で取ったダシの風味があり、辛くない味付けです。
2. 咸興冷麺(ハムフンネンミョン):
北朝鮮の咸興市発祥の冷麺で、サツマイモのでんぷんから作られた麺が特徴です。
辛いコチュジャンベースのソースで和えられたビビン冷麺スタイルが多いです。
3. 晋州冷麺(チンジュネンミョン):
韓国の晋州市発祥の冷麺で、牛肉や鶏肉、海産物を使った豊かなダシのスープが特徴です。
具材としては、魚の刺身やナムルなどが添えられます。
これらの冷麺はそれぞれ異なる地域の特色を持ち、冷麺好きにはたまらない一品となっています。
平壌冷麺の特徴
こちら記事でご紹介する『ソルヌン』では平壌式冷麺を提供しています。
平壌式冷麺を少し詳しく説明すると…
平壌式冷麺は北朝鮮の首都平壌にルーツを持つ冷麺です。
かつては平壌を流れるデトンガン(大同江)の水を使用したトンチミで食べる冷麺が絶品だったのだそうで、よそでは出せない深い味なのだそうです。
現在の平壌冷麺は牛肉や鶏肉でダシを取った淡白なスープが特徴的です。
スープを飲むとほのかなダシの風味が楽しめます。
麺は蕎麦粉をメインにしているため、お蕎麦が大好きな日本人にも親しみやすい味わいです。
ソルヌンの開業秘話
ソルヌンはソウルに1号店があり、千葉市稲毛が2号店です。
ムン・ヨンヒさんとご家族は北朝鮮を脱出し、韓国へ亡命した脱北者です。
ムン・ヨンヒさんはソウルで日本人男性と知り合い、ご結婚されました。
(参考:NHK番組「突撃!ストリートシェフ」)
ムン・ヨンヒさんと夫の勝又成さんのご夫婦がが千葉市稲毛で『ソルヌン』をオープンしたのは、2024年3月22日です。
ソルヌンとはお正月の雪という意味です。
ムン・ヨンヒさんと勝又成さんは、ソウルで成功を収めた冷麺専門店の味を日本でも再現するため、苦労を重ねました。
ソウルの店ではヨンヒさんのお母さんが担当していたスープの味を、日本人の舌に合うように微調整し、絶品の味を提供しています。
ソウルのソンヌンは江南エリア(瑞草駅が最寄り)にあります。
ピョンヤン・コリョ(平壌・高麗)ホテルのシェフが調理を担当しています。
ソウルのお店では約1500円で提供されている水冷麺は日本では1200円なのだそうです。
ソルヌンの冷麺が美味しい理由
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美味しい冷麺をつくるカギはスープと麺と言っても過言ではありません。
ソルヌンではどのようなスープと麺を使用しているのでしょうか?
ソルヌンの冷麺にある美味しさの秘訣をご紹介します!
スープのこだわり
『ソルヌン』のスープは、牛肉・牛骨、豚肉・豚骨、鶏肉をなんと7時間ほど煮込んでダシを取っているため、複雑な味わいとなっています。
また、本場の味を再現するために韓国産の醤油や天日塩を使用しています。
お醤油やお塩は日本にももちろんありますが、韓国産は味がちょっと異なります。
お醤油は関東の醤油(千葉県野田市が産地ですね)のすっきりと塩辛さが際立つ味わいよりも濃厚なように思います。
また、お塩は日本の天然塩よりもミネラルが多く含まれています。
このように出汁のベースをいくつも組み合わせ、さらに韓国産の原材料を使用することで繊細で豊かな風味となっています。
麺の製法
ソルヌンで使用される麺はソウルで生産されたものです。
ソルヌンでは、ソウルにある製造業者さんに本場の北朝鮮でもよく使われる製法を伝えて特別に作られた乾麺を使用しています。
日本で食べる韓国式冷麺の大半は工場で生産された市販の乾麺が使われています。
最近の乾麺は美味しくなりましたが、昔ながらのブランドはゴムのような食感のものもあります。
北朝鮮スタイルで作られた麺はまさに本場の味ですね!
ソルヌンでのおすすめの食べ方
ソルヌンでのおすすめの食べ方をご紹介します。
焼肉と冷麺の組み合わせ
店主は「タレで揉まれた肉を焼いて、酢と芥子を加えた平壌冷麺と一緒に食べると美味しい」と推薦しています。
焼肉メニューには、テジカルビ(250g 1,500円)や和牛のソコギチュムルロク(100g 900円)などがありますので、冷麺と一緒にオーダーしましょう!
「先酒後麺」
北朝鮮には「先酒後麺(ソンジュフミョン)」という伝統的な言葉があります。
この意味は字面の通りで「先にお酒を楽しんで、その後に麺を味わう」というものです。
北朝鮮の伝統的なスタイルににならってまずはお酒を焼肉やおつまみとともに楽しみ、最後に冷麺で締めるのもおすすめです。
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ソルヌンの口コミと評判
ソルヌンの口コミと評判をご紹介します。
日本式韓国料理の冷麺に慣れている人はあっさりし過ぎていると感じるようです。
濃い味付けが好きな方はビビン冷麺がおすすめです。
人気店ゆえに平日のランチでも並ぶようです。
後ほど地図をご紹介しますが、JR総武線稲毛駅とJR京葉線稲毛海岸駅の中間に位置していますので電車よりも車で行きたくなるところです。
多くの口コミが「美味しい」と絶賛していました!
ソルヌンの基本情報
ソルヌンの営業時間やアクセスをご紹介します。
住所:千葉県千葉市稲毛区稲毛2-5-27 ちとせビル 1F
TEL:043-216-2866
予約:可(夜の時間帯)
営業時間:11時半~14時半、17時~21時
定休日:水
駐車場:有
最寄駅:京成本線京成稲毛駅(徒歩8分)
※韓国焼肉は夜の営業時間のみの提供
※冷麺はスープが無くなり次第終了となります
インスタグラムでの紹介文には「接客が良くないお店」と「夫婦経営のため料理の提供にお時間頂きます」と書かれています。
冷麺は時間がかかるんですよ…
「YOUは何しに日本へ? 」が密着!
2024年5月27日放送のテレビ東京系「YOUは何しに日本へ?」がムン・ヨンヒさんと勝又成さんがソルヌン稲毛店をオープンするために奮闘される様子を密着取材しています。
【命からがら北朝鮮から出て日本へ】 空港で出会ったのはいわゆる脱北者。なんでも韓国にたどりつき、そこで出会った日本人と結婚したという。今回日本に来た理由は、北朝鮮レストランを日本で開業するため。かかったお金は2000万円、借金をして夫と二人だけで店を営むという。聞けば、子どもの頃から日本に憧れていた彼女にとって、念願かなっての来日だった。緊張のオープンまでに密着すると…北朝鮮の味は大ウケだった!
参考:番組ホームページ
番組放送終了後、2週間以内はTVerで見逃し配信を実施します!
まとめ
以上、千葉市稲毛で本場の北朝鮮料理を楽しめる貴重なレストラン『ソルヌン』を詳しくご紹介しました。
特に冷麺は、日本で味わえる数少ない逸品です。
ぜひ一度訪れて、その味を堪能してみてください。
いかがでしたか?
ずっと行きたいと思っているソルヌン。
早く味わってみたいと思います!!
ちなみに、韓国語설눈はソンヌンと読むのが一般的です。
お店がソルヌンと表記しているので本記事でもソルヌンと表記しました。
本日もお読みくださいましてありがとうございました。
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